【特集】『GTA IV』発売から14年、今も自由気ままなフリーモードに人が集まる―公園のブランコの爽快感は健在

【特集】『GTA IV』発売から14年、今も自由気ままなフリーモードに人が集まる―公園のブランコの爽快感は健在

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(写真:Game*Spark)

【特集】『GTA IV』発売から14年、今も自由気ままなフリーモードに人が集まる―公園のブランコの爽快感は健在

『グランド・セフト・オートIV』、大好きです。本編は、国内版と海外版をあわせて6周くらいプレイしていますし、追加シナリオ『ザ・ロスト・アンド・ダムド』と『ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー』も3周はしています。PS3/Xbox 360/PCといったすべての機種でプレイしました。【特集】発売から14年経った名作『GTA IV』。まだオンラインに人はいるのか、取材してみました。何が好きかって全部好きなんですよ。ある目的を果たすため、アメリカンドリームを実現させるためにリバティーシティにやってきたニコ・ベリックの物語、ローマンやブルーシーをはじめとした個性的な登場人物、プレイヤーから賛否両論が起きた車の挙動、リアリティを感じる物理演算、重厚感がある銃撃戦などなど……。しいて短所をあげるなら前作『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』にあった数々の要素が搭載されていないところでしょうか。ジムのトレーニングや不動産の売買、飛行機の操縦などを本作でも体験してみたかったですね。ただ、筆者が本作を初めてプレイした時は、まだ『GTA』シリーズに触れていなかったので、むしろ『GTA』の主軸である「クライムアクション」を真っ先に楽しむことができたと思っています。本作発売から14年過ぎた2022年、筆者は久しぶりにPC版を起動し、ニコ・ベリックを操作してリバティーシティで犯罪行為を重ねていました。そうしていくうちにオンラインマルチプレイモードをプレイしている人々と出会いたくなったのです。そこで、携帯電話を取り出してオンラインマルチプレイモードをプレイしようとすると……あれ!?出来ない!っていうかそもそもマルチプレイモードがない!そう、PC版のオンラインマルチプレイモードは、2020年にサービスを終了していたのです。ただ、それはマイクロソフトがGames for Windows Liveのサポートを終了したのが原因なので、PS3/Xbox 360版のオンラインマルチプレイモードは、今でもプレイ可能です。そこで取り寄せたXbox 360版をXbox Series Xでプレイします。FPS Boostや高解像度化、Auto HDといった旧世代向けソフトのクオリティを向上させるXbox Series Xの機能があれば、何度もクリアしたゲームも新鮮な気持ちでプレイできるはず。余談ですが、この機能のおかげで旧作をプレイする機会が増えたような気がします。そしてオンラインマルチプレイモードのフリーモードに突入!……ってまだ人いるかなぁ?……いるいる!色んな時間帯でマッチングしても何人かのプレイヤーと出会うことが出来ました!本作には、デスマッチやチームデスマッチ、レースなどのオーソドックスなモードのほか、自動車を盗んで目的地まで運ぶ「チームマフィアワーク」、リアルケイドロの「コップス&クルックス」、他のプレイヤーと協力して対象の人物を護衛から奪取し、ある地点まで脱出する「ハングマンズ・ヌース」をはじめとした多種多様なモードが用意されていますが、筆者が発売当時から夢中になっていたのはフリーモード。その名の通り、誰かと一緒に自由にリバティーシティを過ごすだけのモードです。フリーモードは、本来ロビーとしての役割を持つため、他のプレイヤーをキルしたところで経験値やスコアは入りませんし、目的も設定されていません。でも、それが逆に楽しいんですよ。それに目的が用意されてなければ自分で作ればいいのです。まずはファイアフライ公営団地の公園に行ってみました。ここには、リバティーシティ屈指のアトラクション「ブランコ」が存在します。そう、ブランコっていうのは乗ってぶらんぶらんするアレです。ここに集まるプレイヤーは、出会い頭に銃をぶっ放す輩は少なく、ブランコを楽しむだけの人が多い印象があります。争いを好まない人にはオススメのスポットです。ただ、このブランコは座板(椅子)がないので、従来の使い方はできません。……でも、いいのです。ブランコに乗るのは車だから。リバティーシティのブランコの使い方は、自動車をブランコに押し付けるだけ!あとはブランコがプルプルと振動を始め……ぶっ飛ばしてくれるのです!ぶっ飛ばされる方向は誰にもわかりません。1メートルすら飛ばないこともありますし、逆に100メートル以上飛ぶこともあります。毎回異なる方向にぶっ飛ばしてくれるランダム性こそ、このブランコの魅力といえます。それがあるから発売から14年経った今も、このブランコの不具合は修正されていないのでしょう。ロックスターゲームズの粋な計らいです。ただ、フリーモードのメインは撃ち合いだと筆者は思っています。前述したとおり、他のプレイヤーをキルしてもスコアや経験値は入りませんが、だからこそキルをした相手に「殺したいから殺した」という意思がダイレクトに伝わり、復讐の連鎖が始まります。さらに「自分をキルしたプレイヤーに一矢報いなければ、フリーモードを去ることはできない!」という心理が働き、ついつい時間を忘れてしまうのです。まさに沼……これこそがフリーモードの最大の魅力といえます。もしこれからフリーモードをプレイするなら、武装したヘリに乗って危害を加えてくるプレイヤーには要注意です。ヘリに装備された機銃を扱うには、それなりのプレイヤースキルが必要なので、次々にプレイヤーを倒していくヘリがいたら手練れとみていいでしょう。中途半端な反撃は焼け石に水です。筆者はそんなヘリを見かけたら、銃で挑発をしてから自動車に乗り込み、ひたすら逃げ回るようにしています。挑発されたヘリは、機銃を発射しながら追跡してくるので、逃げ回るだけでまるでアクション映画のカーチェイスシーンを体験しているかのような気分になりますよ!そして逃亡の末、ヘリが諦めて去ってくれたら勝ち……という自分ルールを勝手に作っています。フリーモードの遊び方は様々です。筆者が追跡者となってカーチェイスを繰り広げ、「こいつを倒したら次はあいつだ」と目標を定めて次々とプレイヤーを自動車もろとも炎上させたこともありましたし、平和主義者に徹し、ヒッチハイクをして誰かと一緒にただただドライブを楽しむこともあります。ヒッチハイクが成功した時は、ボイスチャットやテキストチャットを使っているわけではないのに、コミュニケーションが成立しているようで気分が良かったです。発売から14年経った今もフリーモードのプレイヤーが絶えないのは、「目的がないプレイヤー同士が集まってじゃれあう」ことに魅力を感じているからではないでしょうか。そのせいもあってか、他のモードでは人が集まりませんでした。そういえば、『グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ』のフリーモードでは、パラシュートやグレネードランチャーをはじめとした『ザ・ロスト・アンド・ダムド』と『ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー』のアイテムが登場し、本編のフリーモードより自由度が増すのですが、別途購入をする必要がある追加シナリオということもあってプレイヤーは少ない印象を受けました。あわよくば、この記事をきっかけにプレイヤーが1人でも増えたらなと思います……。そこのあなた!ロスサントスもいいけど、たまにはリバティーシティをフリーモードで訪れてみませんか?一緒にじゃれあいましょう!

Game*Spark 真ゲマ

最終更新:Game Spark