Apple Watchはどれを選ぶ?Series 7、SEの比較や使い方・便利機能を紹介

Apple Watchはどれを選ぶ?Series 7、SEの比較や使い方・便利機能を紹介

Apple WatchはApple社が手がけるスマートウォッチとして、世界中で人気を博している。2015年4月24日に初代のApple Watchが販売されてから、毎年新モデルが発表されており、2021年10月には第7世代となる「Apple Watch Series 7」が発売された。

現在(2022年1月)、Apple Storeでは、最新作のSeries 7に加え、「Apple Watch SE」(2020年9月発売)、「Apple Watch Series 3」(2017年9月発売)が販売されている。

世代はもちろん、サイズやカラーバリエーションも豊富にあることから、どれを選べばいいかわからない人もいるのではないだろうか。そこで、Apple Watchでできることや、Series 7とSEの違いなどを紹介しよう。

Apple Watchは時計として時間を確認できるだけではなく、iPhoneユーザーであればメールやLINEの通知を受け取ることができ、さらに通話もできる。また、緊急通報もでき、ランニングやウォーキングなどスポーツのログ、Siri、iPhoneのカメラの遠隔操作に加え、文字盤を好みのものに変更したりもできる。

さらに、Apple Watchはヘルスケア機能も充実している。Series 7からの機能として心拍数や心電図などを確認できるほか、睡眠時間の記録をとることも可能だ。

Apple Watchはさまざまなことができるが、ここでは実際に使用していて特に便利と難じるポイントを、初代モデルから使用している筆者の所見を踏まえて紹介していく。

電車やバスを利用する際、改札などでApple Watchをかざせば運賃の支払いができる。また、買い物もSuicaであればそのまま決済端末にタッチ、その他のキャッシュレス決済の場合は右ボタンを2度押しすることでカードの種類が選べ、決済できる。たとえば、近所のコンビニなどへ出かける際、財布やスマホを持たなくても買い物ができるのは便利だ。Apple Watch Series 2以降であれば使える。

マスクを着用しているとiPhoneの顔認証が利用できず、不便だと感じるのは筆者だけではないだろう。その点、Apple Watchがあればマスクをした状態であってもiPhoneの顔認証でロックが解除できる。iPhoneでの設定方法は「設定」▶[Face IDとパスコード][Apple Watchでロック解除をオン]だ。

必要なのはiOS 14.5以降を搭載したFace ID搭載モデルのiPhone(iPhone X以降)で、Apple WatchはwatchOS(Apple Watchに搭載されているOS)7.4以降を搭載したApple Watch Series 3以降だ。

また、iPhoneとApple Watchがペアリングされていること、Apple Watchにパスコードが設定されていて「手首検出」が有効になっていることなど条件はあるが、この機能を使いたい場合は対応しているApple Watchを選ぶようにしよう。

Apple Watchはどれを選ぶ?Series 7、SEの比較や使い方・便利機能を紹介

Apple Watchでは数多くのメッセンジャーアプリが利用できる。日本国内で広く普及している「LINE」も対応しており、Apple Watchの画面でメッセージ内容を確認できるのはやはり便利だ。

簡単な定型文やスタンプの送信もできる。Apple WatchとペアリングされているiPhoneで「LINE」アプリを立ち上げて[Apple Watch]をタップすると、定型文を10個まで登録可能だ。

すべてのApple Watchで利用できるが、LINEアプリがiPhoneにインストールされていることが前提となる。筆者の場合、Apple Watchでメッセージをやり取りすることはあまりないが、手元を見るだけで内容がチェックできるのは非常に便利だと感じている。たとえば、仕事の合間にランニングをすることがあるのだが、Apple Watchで要件を確認できるため重宝している。

iPhoneの「マップ」アプリや「Google マップ」アプリで目的地をセットすると、Apple Watchにナビゲーション画面が表示される。目印となる交差点などにさしかかると、Apple Watchが振動してお知らせしてくれる。こちらはwatchOS 5以上で利用できる機能だ。

たとえば、歩いている際にiPhoneでナビをすると、どうしても“歩きスマホ”になってしまうが、Apple Watchであれば振動するタイミングで手元を見ればいい。安全のうえでもメリットを感じている。

イヤホンで音楽を聞いている場合、曲の再生や停止、次の曲に送る・前の曲に戻す、音量の調整ができる。

iPhoneをポケットやカバンなどに入れているときに、わざわざ取り出さなくても手元で操作ができるので非常に便利だ。iPhone上での再生時にはリモコンのように使えるが、Apple Watch自体にも音楽を同期することも可能だ。

なお、曲数は、watchOSのバージョンとApple Watchのストレージ容量によって異なる。watchOS 4未満だとストレージ容量に関係なく2GB分しか保存できないが、watchOS 4以降であれば、保存できる曲はiPhoneのストレージ容量が空いているぶんだけ保存できる。

家などでiPhoneが見つからないとき、Apple Watchを上に向かってスワイプ。スマホが震えているアイコンを押すと、iPhoneから音が鳴るのですぐに見つけられて便利だ。すべてのApple Watchで使える。

選び方の前に、ここからは各モデルの違いを紹介しよう。Apple Watchは現在(2021年12月)3モデルが発売されているほか、サイズ、素材、通信方式などさまざまな仕様から、好みや利用環境に応じて選ぶことができる。

Apple Watchは、コレクション(コラボモデル)、サイズ、ケースの素材、バンドをそれぞれ選べる。コレクションにはNIKEやエルメスとのコラボモデルがあるのもポイントだ。サイズはシリーズにより異なり、2種類のサイズから選ぶことができる。ケースの素材はアルミニウム、ステンレススチール、チタニウムのいずれか。バンドはカラーや素材などが豊富に展開されている。なお、各シリーズの本体サイズは以下を参考にしてほしい。

最新のSeries 7は画面が大きくなっており、SEやSeries 6以前のモデルと比べると、見やすさが格段に違う。

通信方式はセルラーモデルとGPSモデルの2種類から選べる。セルラーモデルは、iPhoneやWi-Fi通信との連動がなくてもApple Watch単体で携帯電話キャリアの電波網に接続して通信ができる。GPSモデルは、iPhoneと連動して通信するため、連携できる範囲内にiPhoneがない(持ち歩いていないなど)とApple Watch単体では通信ができない。常にiPhoneを持ち歩くならWi-Fiモデルでいいが、ランニングなどで身軽になりたいならセルラーモデルがいいだろう。

セルラーモデルは月額料金がかかるものの、緊急時のSOS発信も可能なので、備えを万全にしたい人は検討に入れたい。また、セルラーモデルにしかないケース素材もあるため、幅広いラインナップから選べることもメリットといえる。

一方のGPSモデルは、通信に関する仕様以外セルラーモデルと変わらないが、本体価格がより安価で月額通信料金はかからない。iPhoneを常に持ち歩く人やコストを抑えたい人におすすめだ。

2021年1月現在、Apple StoreではApple WatchはSeries 7、SEの2機種が販売されており、自分に必要な機能や使い方によって最適な機種を選ぶことができる。

Series 7(2021年10月発売)は搭載されている機能が豊富であり、さまざまな機能を使いたい人に適しているといえる。血中酸素の測定、心電図の表示もできるため、健康維持に活用したい人にもおすすめだ。また、本体画面の耐亀裂性能や防塵性などの耐久性も高いため、丈夫な機種を求める人にもおすすめできる。

またSEは腕を上げないと表示内容が確認できないが、Series 7の液晶画面は常時点灯だ。手元に目を落とすだけで時刻などが確認できるのはとても便利だと感じている。本体サイズが45mmのモデルもあり、大きな画面で操作したい人にはベストな選択肢と言えるかもしれない。価格はGPSモデルが4万円台、セルラーモデルが6万円台だ。

SEは、Apple Watch Series 5(2019年9月発売)に搭載されているチップを搭載しており、通常利用であれば不満のない処理速度を誇る一方、コストパフォーマンスにも優れ、バランスが魅力のモデルだ。GPSモデル・セルラーモデルともに3万円台で、ある程度の機能はほしいがコストを抑えたい場合にはSEが選択肢に入ってくるだろう。

Apple Watchには、この記事だけでは紹介し尽くせないほど豊富な機能が搭載されており、アプリでカスタマイズも可能だ。また、一般的な時計と違い、フェイスのデザインも思いのままであることも特長だ。Apple Storeなら各モデルと好みの純正バンドを組み合わせて選ぶことができる。

バンドの種類も豊富で、自分仕様の1本にすることもできるが、あまりに多すぎて目移りしてしまうかもしれない。その場合は近くの販売店に足を運んで試してみるといいだろう。あるいは、リーズナブルな純正バンドを押さえとして購入しておき、後日好みのバンドを追加購入してもいいかもしれない。着脱はワンタッチで済む。

ライフスタイルや求める機能、デザインなどから、自分にぴったりなApple Watchを選ぶのは楽しいもの。どのモデルにするかを決めて、サイズを選び、カラーやバンドを選んで……と、この記事を参考に、自分なりのApple Watchを検討してみてはいかがだろうか。