VRメタバースは無限であり、ARメタバースは唯一無二である。アドビAR責任者とXRアーティストの邂逅

VRメタバースは無限であり、ARメタバースは唯一無二である。アドビAR責任者とXRアーティストの邂逅

近年注目を集めるメタバース。メタバースを“3Dヴァーチャル上に構成された情報のあらゆる形での環世界ネットワーク”として考えると、メタバースを構成する情報ネットワーク技術は、今後、我々を取り巻く物理的環境にも、視覚的/体験的に融和していくように思えます。【全画像をみる】VRメタバースは無限であり、ARメタバースは唯一無二である。アドビAR責任者とXRアーティストの邂逅一棟のビルが、多数の資材・インフラで形成されているように、メタバースもまた、多数の情報技術とスクリプト、そして3D/2Dモデルによって構成されています。XRが今後どんどん研究開発、社会実装されていくなか、クリエイティブツールとしてAdobe Aero(アドビ エアロ)、そしてMixamo(ミキサモ)を提供するステファノ・コラッツア氏に、アーティスト/プラットフォーマーの立場からいろいろ聞いてみました。(執筆・God Scorpion)*Adobe Aero:ノンコーディングでARコンテンツを作成できる無料アプリ。*Mixamo:3Dキャラクターにアニメーションをつけることができるサービス。コラッツア氏が創設し、2015年にアドビによって買収されたゴスピ:はじめまして。今日はよろしくおねがいします。ぼくも実際にAeroを使って自分の作品を表示したりARを体験したりしたのですが、本当に使いやすいツールですね。特に、iPad 版でもスムーズに確認制作ができるっていうのは、体験としてとても良かったです。Aeroは、“作ることと見ることが直結する”ということにフォーカスしてるんだろうなと感じました。コラッツア:そうですね。アドビとして、「クリエイティビティを表現する」という意味で、iPad やその他のタブレットというのがベストなプラットフォーム、ベストなハードウェアだと認識しています。ゴスピ:今後アンドロイドをはじめとした他のデバイスにも対応する予定はありますか?コラッツア:今のところ、AeroではAndroidデバイスでも「見ること」はできるようにはなっているのですが、まだフルの体験はできません。Androidデバイスで、ARの作成はサポートできていないんです。ただ、今後それらができるように予定はしています。先にiOSやiPad のプラットフォームをサポートすることにしたのは、こちらの環境の方が分断化が進んでいないからです。Androidはいろんな種類があり、すこし状況が複雑なんですね。デスクトップ側では、Windows/Macの環境で作品づくりができるので、それをモバイル/タブレットでテストし、リリースしていただくということはできるようになっていますので、そういう使い方をしていただければと思っています。

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最終更新:ギズモード・ジャパン