進化し続ける“最高”のウェブブラウザー「Vivaldi」が、Androidタブレットの使い勝手を劇的に向上させる

進化し続ける“最高”のウェブブラウザー「Vivaldi」が、Androidタブレットの使い勝手を劇的に向上させる

おすすめのウェブブラウザーのひとつである「Vivaldi」の開発元が、最近になって重要なアップデートを発表した。最新ヴァージョンの「Vivaldi 5.0」はMac、Windows、Linuxのみならず、注目すべきことにAndroidにも対応したのである。

Vivaldiのヴァージョン5はPC用にもいくつかの新機能が用意されているが、新しく魅力的な機能はモバイル版のほうに集中している。ちなみにVivaldiのモバイル版とは、Android用のことを指す(iOS用のVivaldiは用意されていない)。

今回のアップデートは、特にAndroidタブレットに注力しており、大きな画面での ウェブブラウジングを快適なものにするための工夫が採用された。これはグーグルですら、自らのブラウザーでは達成できていないことである。


RELATED ARTICLESウェブブラウザーの知られざる選択肢、カスタマイズ性が高く多機能な「Vivaldi」の魅力View Story

実際のところ、Androidタブレットに最適化されたアプリといった話は最近ほとんど聞いたことがない。そして、Androidで動くiPadの“代替品”への不満の中核をなしている。これらのデヴァイスは、どれもソフトウェアの使い勝手が悪いのだ。

進化し続ける“最高”のウェブブラウザー「Vivaldi」が、Androidタブレットの使い勝手を劇的に向上させる

とはいえ、グーグルがタブレット端末の使いやすさを改善すべく取り組んでいる事実には触れておくべきだろう。その成果は、早期アクセス版が公開されたばかりのAndroidの次期ヴァージョンに盛り込まれる予定になっている。

だが、Vivaldi 5.0を使えばグーグルのアップデートを待たなくていい。Androidタブレットでのウェブブラウジングを、すぐにでも存分に楽しめるのだ。

便利なタブスタック機能を搭載

Vivaldiのモバイル版で最もありがたい機能のひとつが、タブをグループ化できるタブスタック機能だ。しかもAndroidのスマートフォンとタブレット端末のどちらでも使える。

具体的には、1段目にはタブのグループが配置され、選択したグループの配下にある(スタックされた)タブが2段目に並ぶ。「新しいタブ」を長押しすると、2段目に新しいタブが開く。

1段目のタブを選ぶと2段目のタブは隠れたようになるが、色が薄くなっても表示はされているので、メインのタブの下にもタブが存在することはわかる。なお、タブスタックの作成は「タブスイッチャー」の画面でドラッグ・アンド・ドロップしても可能だ。

このタブスタック機能はタブレット端末で気に入るだろうと思っていたが、スマートフォンでも非常に便利だとわかった。今後、PCで開いていたタブスタックをスマートフォンにも同期できる機能が追加されると、本当にいいと思う(現時点ではできない)。

だが、同期という特別な機能がなくても、タブスタックはモバイル端末において仕事とプライヴェートのタブを分ける優れた仕組みだ。それに、タブを「隠す」ことにも秀でている。例えば、子どもが親のスマートフォンをいじったとしても、ネットでプレゼントを探していたことを知られてしまう恐れはない。

タブレット端末でもサイドパネルに対応

モバイル版でのもうひとつ大きなアップデートとして、タブレット端末専用の機能が挙げられる。Vivaldiにはブックマークや履歴、メモ、ダウンロードなどを表示するための「パネル」が用意されているが、これがPC版と同じようにサイドパネルとして表示できるようになったのだ。