意外と多い!?習慣的に読書をしている小学生は6割、中高生は5割弱
読書は「紙」が主流も、中高生の1割は「スマホ」で
近年、子どもの活字離れが深刻化しているが、具体的な理由は何なのだろうか。栄光ゼミナールは、2022年1月12日(水)~1月26日(水)に、「小中高生の読書に関する調査」を実施し、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者506人の有効回答を得た。
子どもは習慣的に読書をしているかを聞いたところ、小学生の保護者の59.0%、中高生の保護者の46.6%が、子どもは「習慣的に読書をしている」と回答した。また、「習慣的に読書をしている」と回答した保護者に、どのくらいのペースで読書をしているかを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも「週に数回程度」が最も多かった。
子どもが、現在習慣的に読書をしていない理由は何ですか。
次に習慣的に読書をしていない子どもがしない理由について聞いた。(n=242(うち小学生保護者94、中高生保護者148)、総回答数510、複数回答方式(あてはまるものすべて))
小学生保護者・中高生保護者とも、最も回答が多かったのは「マンガやテレビ、ゲームなど、他のことに興味・関心が高い」で、5割弱にのぼった。
また、中高生では、「スマートフォンを持つようになり、読書をしなくなった」という回答も多かった。スマートフォンを使う時間が増えたことが、習慣的な読書をしなくなる理由のひとつとなっているようだ。
子どもが本を手にとるきっかけとなっていることは何ですか。
保護者に、子どもが本を手に取るきっかけとなっていることを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも「書店や図書館、学校の図書室などで目に留まる」が最も多く、特に、小学生保護者では61.1%にのぼった。(n=506(うち小学生保護者229、中高生保護者277)、総回答数1439、複数回答方式(あてはまるものすべて))
中高生では、「映画やドラマなどの原作になっている」ことも、本を手に取るきっかけのひとつになっているようだ。
子どもが本を読む際、どのような手段で本を読んでいますか。
子どもが、どのような手段で本を読んでいるかを聞いたところ、最も多かったのは「紙媒体で読む」で、小学生保護者は100%、中高生保護者も98.6%にのぼった。(n=506(うち小学生保護者229、中高生保護者277)、総回答数586、複数回答方式(あてはまるものすべて))
そのほか、中高生の約1割は「スマートフォンで読む」と回答しているほか、タブレット端末を活用している小中高生も6.1%いることが分かった。
子どもに、どのような本を薦めましたか。
これまでに子どもに本を薦めたことがあるかを聞いたところ、小学生保護者の93.9%、中高生保護者の88.4%が「薦めたことがある」と回答した。(n=460(うち小学生保護者215、中高生保護者245)、総回答数1116、複数回答方式(あてはまるものすべて))
次に、子どもに「本を薦めたことがある」と回答した保護者に、どのような本を薦めたかを聞いた。小学生保護者・中高生保護者保護者とも、最も多かったのは「子どもの興味をひきそうだと思った本」だった。また、中高生保護者では「保護者が読んで面白いと思った本」も5割以上だった。
習慣的に読書をすることで、子どもにどのような良い影響があると思いますか。
子どもが習慣的に読書をすることで、どのような良い影響があると思うかを聞いた。(n=506(うち小学生保護者229、中高生保護者277)、総回答数2346、複数回答方式(あてはまるものすべて))
小学生保護者・中高生保護者とも、最も割合が高かったのは、「語彙が増える」で7割以上にのぼった。また、「新たな知識を得ることができる」「読解力が向上する」といった項目も7割以上だった。
子どもは、読書が好きだと思いますか。子どもは、文書を書くことが好きだと思いますか。
保護者に、子どもは読書が好きだと思うかを聞いたところ、小学生保護者の75.5%、中高生保護者の66.4%が「子どもは読書が好きだと思う」「子どもはどちらかといえば読書が好きだと思う」と回答した。(n=506(うち小学生保護者229、中高生保護者277)、単一回答方式)
同じく、子どもは文章を書くのが好きだと思うかを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも、「子どもは文章を書くのが好きだと思う」「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」と回答した保護者は、4割超だった。 次に、読書の好き・嫌いと、文章を書くことの好き・嫌いに関係性を調べた。
「子どもは読書が好きだと思う」と回答した保護者の約7割が「子どもは文章を書くのが好きだと思う」「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」」と回答した一方、「子どもは読書が嫌いだと思う」と回答した保護者のうち「子どもは文章を書くのが好きだと思う」と回答したのは0%、「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」」と回答したのはわずか3.0%だった。
子どもが読書好きであれば、文章を書くことも好きな割合が高く、子どもが読書嫌いであれば、文章を書くことも嫌いである割合が高くなる傾向が明らかとなった。
調査概要
調査対象:小学1年生~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)調査方法:インターネット調査調査期間:2022年1月12日(水)~1月26日(水)回答者数:506名(うち小学生保護者229名(45.3%)、中高生保護者277名(54.7%)
構成/ino.