Androidタブレット最高峰「Galaxy Tab S8」シリーズ正式発表! すまほん!!
2022年2月10日に開催された、Samsungの新製品発表会「Galaxy Unpacked」にて、同社の新ハイエンドタブレット「Galaxy Tab S8」シリーズが発表されました。
同社がハイエンドタブレットを発表するのは、昨年6月に発表された廉価版Galaxy Tab S7 FEを除けば、2020年8月のGalaxy Tab S7シリーズ以来。久々の高性能タブレット登場となります。
「Galaxy Tab S8」シリーズでは、「Galaxy Tab S8」「Galaxy Tab S8+」「Galaxy Tab S8 Ultra」の3モデルを用意。新たに「Ultra」モデルが追加され、Galaxy Sシリーズのラインアップと同じモデル構成となりました。
Index
デザイン
「Galaxy Tab S8」シリーズは、先代のGalaxy Tab S7シリーズのデザインを継承しており、背面上部にカメラとS Penがくっつく部分を備えています。
本体色は、「Galaxy Tab S8・S8+」がグラファイト・シルバー・ピンクゴールドの3種類。「Galaxy Tab S8 Ultra」に関しては、グラファイトのみの販売となります。
「Galaxy Tab S8 Ultra」の表面は、額縁狭デザイン。左右上下のベゼルが非常に細くなっており、表示領域が拡大するとともに、より邪魔なく、没入感のある映像を楽しむことができます。
パフォーマンス
「Galaxy Tab S8」シリーズは、先代と比較して飛躍的にパフォーマンスが向上しています。SoCには、米QualcommのSnapdragon 8 Gen1を搭載。
「Galaxy Tab S8・Tab S8+」は、8GBまたは12GBの実行メモリと、128GBまたは256GBの内蔵ストレージから選択可能。「Galaxy Tab S8 Ultra」に関しては、最大16GBの実行メモリを選択可能。内蔵ストレージも最大512GBと、ノートパソコンと言っても過言ではないほどの性能を持っています。また、microSDカードスロットを搭載し、最大1TBまでストレージの拡張も可能です。
ディスプレイ
「Galaxy Tab S8」はLTPS液晶、「Galaxy Tab S8+」と「Galaxy Tab S8 Ultra」は有機ELディスプレイを搭載し、画面サイズは下から順に11型・12.4型・14.6型となっています。3モデルとも全てリフレッシュレート最大120Hz駆動に対応。
Galaxy Tab S7と比較して一番大きな変更点として挙げられるのが、ノッチが採用された点。「Galaxy Tab S8 Ultra」のみ、インカメラを2つ搭載するため、画面中央上部に小さなノッチが加えられました。このノッチに関しては、Twitter上でも、若干不満の声が挙がっていました。
S Pen
Galaxy Tabシリーズといえばお馴染みのS Penの性能も向上。AIによる筆跡予測精度が向上したほか、新しいWacomのICチップを搭載しました。
その結果、筆跡の遅延は、Galaxy Tab S7シリーズが9ミリ秒だったのに対し、Galaxy Tab S8シリーズでは2.8ミリ秒にまで短縮。120Hzの高リフレッシュレート駆動ディスプレイと、極めて低遅延な筆跡追従により、滑らかな描き心地を実現しています。
ソフトウェア
「Galaxy Tab S8」シリーズは、ソフトウェア面でも大きな進化を遂げています。
全世界での累計ダウンロードが1億回を超えている、Samsungの純正メモアプリ「Galaxy Notes」アプリでは、「Galaxy Tab S8」シリーズの発表に合わせ、さらに機能を強化。OneNoteやPowerPointといった仕事で必須のソフトウェアとの連携がより緻密に行える様になりました。もちろん、手書き文字認識の精度も大幅に向上するなど、既存の機能に関してもより性能が高められています。
また、他社ソフトウェアとの連携も強化。大手イラスト作成ソフト「CLIP STUDIO PAINT」のAndroid版アプリでは、Galaxy Tab上のアプリとスマートフォン用アプリを連携することで、スマートフォンをパレットの様に使用することができます。
これまで、iOS・iPadOS向けアプリケーションのみを提供してきた、大手動画編集アプリ「Luma Fusion」のAndroid版も、ついにGalaxy Storeで配信が開始されます。「Luma Fusion」では、デスクトップ向け動画編集ソフトの様な高度な編集が可能であり、Snapdragon 8 Gen1の性能を存分に発揮することができます。
エコシステム
Samsungのエコシステムも、同時に発表された「Galaxy S22」シリーズとともに進化。同社の製品間でファイルを高速共有できるQuick Share機能では、ファイルの転送速度が2倍速くなりました。また、Auto Switch機能を使用すれば、接続し直すことなく、Galaxy Buds2などSamsungのBluetoothデバイスを瞬時に切り替えて接続することができます。
また、同社のノートパソコンと接続することで、「Galaxy Tab S8」をPCのセカンドモニターとしても使用できる様になるなど、たくさんの機能が追加されています。
価格・発売日
「Galaxy Tab S8」シリーズは、2022年2月10日より一部の国で予約受付を開始し、2022年2月25日より発売されます。価格は、「Galaxy Tab S8 Ultra」が1099ドル(約12万7000円)から、「Galaxy Tab S8+」が899ドル(約10万4000円)から、「Galaxy Tab S8」が699ドル(約8万1000円)からとなっています。
スペック詳細
Galaxy Tab S8 Ultra | Galaxy Tab S8+ | Galaxy Tab S8 | |
---|---|---|---|
OS | Android 12 | ||
SoC | Snapdragon 8 Gen1 | ||
メモリ | 8/12/16GB | 8/12GB | |
容量 | 128/256/512GB+microSD(最大1TB) | 128/256GB+microSD(最大1TB) | |
画面 | 14.6型 (2960 × 1848) | 12.4型 (2800 × 1752) | 11型 (2560 × 1600) |
カメラ | AF:1300万画素超広角:600万画素 | ||
インカメラ | AF:1300万画素超広角:600万画素 | 超広角:1200万画素 | |
電池 | 11200mAh | 10090mAh | 8000mAh |
寸法 | 208.6 × 326.4 × 5.5mm726g | 185.0 × 285.0 × 5.7mm567g | 165.3 × 253.8 × 6.3mm503g |
総評
「Galaxy Tab S8」シリーズは、デザインこそあまり変わっていないものの、内側に大きなパワーを秘めた、非常に魅力的なデバイスとなっています。特に、SamsungのUIカスタマイズは非常に優秀であり、ノートパソコンといってもいいほどの機能を備えており、iPadにも引けを取らないタブレットになっていると感じます。
なお、「Galaxy Tab S8」シリーズは、過去の同社製ハイエンドタブレットが日本国内で正式に販売されていないことを鑑みると、国内正式販売の可能性は低いと考えられます。ただ、一部のタブレットが法人向けに発売されていることも考えると、まだ希望はあるのかもしれません。筆者は、日本国内での販売を心から願っていますが、果たしてこの思いは届くのでしょうか……。
海外スマホ個人輸入の定番 |
ETOREN イートレン (使い方) |