欲しいのはゲーミング“も”できるPC、ハイスペックの変形型ノートが受け皿に
ここ数年でPCとの付き合い方が大きく変化した。要因はテレワークの広がりだけではない。急速に存在感を高めているのが「ゲーミング」だ。海外ではすでにプロゲーマーが一定の地位を得て、高額の賞金が支払われる大会が多数開催されるなど、大きなムーブメントとなっているのは周知の事実。日本でもPCを開発するメーカーと使うユーザーの双方でキャッチアップが進んでいる。今回、BCNではゲーミングPCの購入意向があるユーザー1000人に調査を実施。ゲーミングPCをどのように利用したいのか聞いた。
ノート派がデスクトップ派を上回る 日常使いも視野に
ゲーミングPCというとデスクトップのイメージが強いが、最近ではノートPCでもゲーミングをうたうモデルが多く登場している。今回の調査で「購入したいゲーミングPCの種類」を聞いたところ、50.2%と過半数が「ノートPC」と回答したことからも需要の高さがうかがえる。 高スペックが要求されるゲーミングPCは、多目的用途で使いたいというニーズもある。「ゲーミングPCを購入したらどのようなことに利用したいか」という設問にはトップの「オンラインゲーム」に次いで僅差で「動画鑑賞」があがった。 SNSの閲覧・投稿や写真・動画のデータ保存といった日常的な使い方はいずれも4割を超える人が利用したいと回答。スペックの高さに対する期待から動画の編集・配信やゲームやデザイン制作などクリエイティブな使い方を検討している回答者の割合も高かった。
ゲーミングだけで完結しない ユーザーのニーズに応える変形型ノート
多くのユーザーが「ゲーム以外にもゲーミングPCを使いたい」と考えているなかで、受け皿として需要を高めそうなのが、変形型のノートPCだ。特徴はハードウェア自体の工夫で幅広い用途に最適なスタイルで利用できること。こうしたモデルを多くラインアップしているのがDynabookだ。 同社が「5 in 1プレミアムPenノート」と呼称しているカテゴリーのマシンは本体を変形させることで、複数のスタイルを使い分けることが可能だ。具体的にはキーボードを使ってテキストを入力するなどの用途には通常のクラムシェルスタイル、SNSの投稿を閲覧したり電子書籍を読んだりする用途にはタブレットスタイル、動画鑑賞にはヒンジを山折りにしたモニタースタイル、複数人で画面を共有するのに適したフラットスタイル、専用ペンで書きこみするのに便利なペンスタイルの5つのスタイルを自由自在に切り替えることができる。 5 in 1プレミアムPenノートは現在、13.3インチと15.6インチが用意されている。ゲーミング用途も検討しているユーザーに特におすすめしたいのは、「dynabook V8 P1V8PPBB」。フルHDの13.3型ディスプレイ(IGZO液晶・ノングレア)は高輝度・高色純度・広視野角であらゆるゲームタイトルを美しい映像で楽しむことができる。 ゲームをストレスなくプレイするためのスペックも申し分ない。CPUには第11世代インテルCore i7-1165G7プロセッサー、メモリは16GB、ストレージはPCIe対応の高速SSDを採用。負荷の大きい処理もサクサクと快適にこなすことができる。ストレージ容量はV8ならば512GBを確保しているので、ゲームだけでなく写真などのデータも保存できる。 Dynabook独自の要素として注目したいのはエンパワーテクノロジーだ。これは熱設計電力を従来の最大15Wから最大28Wに増加することで、CPU性能を約1.5倍、グラフィックス性能を約3倍にするという技術だ。ノートPCでゲームをする場合は熱処理が大きな問題になってくるが、Vシリーズならばそうした心配事にも有効なアプローチをもっている。 モバイル性能が高いというのもすぐれた特徴の一つだ。重量は約979gでカバンに入れて持ち歩いても負担にならない。また、約24時間のロングライフバッテリなので、1日中フルに使い倒すことができる。Microsoft Office Home & Business 2019もプリインストールしているので、ビジネス用途を考えているユーザーも安心だ。標準のOSはWindows 10 Homeだが、Windows 11の無料アップグレードにも対応している。 10月5日には5 in 1プレミアムPenノートの最新モデルとして「dynabook V4 P1V4UPBB」も発表された。こちらは最新OSのWindows 11を標準搭載しており、5 in 1プレミアムPenノートならではの持ち味をより発揮することができるモデルに仕上がっている。Androidアプリも利用できるので、スマートフォンのゲームもPCで楽しみたいというユーザーにもぴったりだ。 Dynabookが展開する5 in 1プレミアムPenノートのような目的に応じて最適化できるPCは、ゲーミングがカジュアル層にも浸透していくことで、さらに需要が拡大していくだろう。Windows 11によって盛り上がっていくであろう年末・新生活の商戦においても注目したい存在だ。