第12世代Core搭載でビデオカードも搭載できる小型ベアボーン「NUC 12 Extreme Kit」

第12世代Core搭載でビデオカードも搭載できる小型ベアボーン「NUC 12 Extreme Kit」

筐体のデザインはNUC 11 Extreme Kitから流用

 NUC 12 Extreme Kitの筐体はNUC 11 Extreme Kitのものを流用しており、フロントパネルにドクロマークが浮かび上がるLEDイルミネーション機能なども引き続き採用。LEDやファンコントロールなどの制御はユーティリティソフト「Intel NUC Software Studio」で行なう。

 前面パネル下部にはSDXCカードスロットやUSB 3.2 Gen2が配置されており、背面には2基のThunderbolt 4のほか、10GbEや2.5GbE、USB 3.2 Gen 2などのインターフェイスを備えている。

前面。ドクロマークが浮かぶLEDイルミネーションパネルを装備している前面下部に配置された前面パネルインターフェイス背面バックパネルインターフェイス。Thunderbolt 4や10GbEを備えている左側面。メッシュパネルで通気性を確保している右側面。こちらもにもメッシュパネルを採用している天板。3基の排気ファンのために通気口が設けられている底面。左右にLEDライティングバーが配置されている。中央部のカバーは前世代のM.2スロット用で、その位置にスロットの無いNUC 12 Extreme Kitでは機能しない前面パネルと底面にRGB LEDイルミネーションを搭載RGB LEDはIntel NUC Software Studioでコントロールできる

第12世代Core搭載でビデオカードも搭載できる小型ベアボーン「NUC 12 Extreme Kit」

 ケース内部には、背面のパネルを取り外すことでアクセス可能となり、両側面のメッシュパネルを取り外せるほか、冷却ファンを備える天板は右側面のヒンジを軸に開閉する。

 NUC 12 Extreme Kitの内部には、CPUをはじめとする主要パーツを集約した拡張カード型の「Compute Element」と、Compute Elementとビデオカード接続用の拡張スロットを備えたベースボードが内蔵されている。以前のモデルではベースボードにM.2スロットが用意されていたが、NUC 12 Extreme KitではCompute Elementに集約された。

 Compute Elementの冷却ファンはダクトで覆われており、このダクトによってケース背面から吸気された空気でCPUを冷却して、排気をケース内に放出する。NUC 12 Extreme Kitは、天板に配置した3基の冷却ファンで排気を行なうことで、両サイドパネルの通気口から空気を取り込むというエアフロー設計となっており、Compute Elementのダクトはビデオカードを搭載した場合でもCPUを効果的に冷却するためのものだ。

ケース背面パネルを取り外すと、両サイドパネルが取り外せるようになる天板は右側面のヒンジを軸にドア状に開閉する。3基の冷却ファンは排気ファンで、ケース両側面のメッシュパネルから空気を取り込んで天板へと排気するケース内部。カード状のCompute Elementと、それを接続するベースボード、電源ユニットが見えるベースボードのPCIe 5.0 x16スロット。304.8mm長までのビデオカードを搭載できる電源ユニット。FSP製で出力容量は650Wビデオカード接続用のPCIe補助電源。6+2ピンコネクタ2つと、8ピンコネクタ1つが用意されているCompute Elementには背面から空気を取り込むためのダクトが配置されているダクトは拡張スロットに固定されており着脱可能

 NUC 12 Extreme KitのCompute Elementは拡張カードの形状をとっているが、メモリやSSDを取り付けるためのスロットへのアクセスは本体に取り付けたままで行える。むしろ、Compute Elementには複数のケーブルが接続されており着脱は容易ではないので、特別な事情がない限りはベースボードからCompute Elementを取り外すべきではない。

 Compute Elementは天板側の両端にカバー固定用のねじが配置されており、これを緩めて外せば冷却ファンごとカバーが外れ、メモリスロットとM.2スロットにアクセスできる。2本のM.2スロットはいずれもPCIe 4.0 x4接続が可能だが、CPUソケットに近い側のスロットはCPUに直結されているため、6Gbps SATA接続のM.2 SSDは利用できない。

 Compute Elementの裏面側にはM.2スロットが配置されており、SSD用ヒートシンクとして機能するバックパネルの一部を取り外すと、M.2 2280に対応したM.2スロットにアクセスできる。このスロットはチップセット接続であるため、インターフェイスはPCIe 4.0 x4または6Gbps SATAが利用できる。

ダクトを取り外したCompute Element。メモリやSSD用のスロットはこのユニットに搭載されているカバー上部に固定ねじが設けられており、これを外すことでCompute Elementの内部にアクセスできる表面側のカバーを取り外したCompute Element。DDR4 SO-DIMMスロットとM.2スロットが2本ずつ用意されている取り外したカバー側。冷却ファンとM.2 SSD冷却用ヒートシンクと一体になっている2本のDDR4 SO-DIMMスロットを搭載。DDR4-3200動作に対応しており、最大64GB(32GB×2)までのメモリを搭載可能2本のM.2スロット。CPUソケットに近い側(写真左側)はCPU直結のPCIe 4.0 x4専用スロットで、反対側はチップセット接続なのでPCIe 4.0 x4と6Gbps SATAに対応しているCompute Elementの裏面はバックプレートで覆われているが、一部はM.2 SSD用ヒートシンクとなっているバックプレートの一部を取り外すとアクセスできるM.2スロット。チップセット接続なのでPCIe 4.0 x4と6Gbps SATAが利用できる