今さら聞けないChromebookの基本

今さら聞けないChromebookの基本

ノートパソコンを検討していると、Chromebookの名前を目にするかもしれません。

でも、そもそもChromebookって何なの? 普通のノートパソコンとどう違うの? という疑問が浮かぶでしょう。

そんなあなたのために、Chromebookを紹介します。そもそもChromebookとは、得意分野、できることなどなど、参考にしてください。

Chromebookってなんだ?

まずは、Chromebookについて知りましょう。一言でいえば、ChromebookはGoogleのChrome OSを走らせているコンピューターのこと。ほとんどがラップトップですが、一部タブレットやデスクトップもあります。

Chrome OSは、LinuxベースのOSです。他のプラットフォームでもおなじみのGoogle Chromeブラウザをベースに、いくつかの機能を追加してOSにしています。

Chromebookの魅力は、何と言ってもシンプルなところ。ウイルス対策は不要ですし、あなたを煩わせることなく自動でアップデートされます。毎日のタスク管理やオンラインでの仕事がとてもかんたんにでき、機能が多すぎて混乱するなんてことはありません。

なので、適している人には最高の相棒になりえます。

過去の記事でChromebookは学生に最適と紹介したことがありますが、Chromebookは実際、米国の学校でいちばんよく購入されているコンピューターになっています。

Chromebookの得意分野は?

ヘビーなデスクトップ用ソフトウェアが必要な人には、Chromebookは向きません。ストレージもRAMも少ない機種が大半なので、Adobeクリエイティブスイートやバーチャルマシンなどを走らせることはできません。その代わり、ウェブ閲覧、メールチェック、その他基本的な文書やスプレッドシートの作成ができれば十分という人には最適です。

Chromebookは基本的に小型で軽量なので、旅行などに持っていく2台目ラップトップにしてもいいでしょう。スマホやタブレットでSNSやオンライン支払などのタスクをするのが好きじゃない人でも、Chromebookなら大き目の画面とリアルなキーボードを使えるので便利かもしれません。

ストレージが少ないため、ファイルはGoogle Driveに保存するのがおすすめです。そのため、プライバシーの理由でオンラインストレージを避けたい人や、オフラインで使うことが多い人には向きません。

Chromebookはいくらで買える?

Chromebookの売りの1つが、その安さにあります。最高級のChromebook(Google Pixelbook)などはMacBookに匹敵する価格帯ですが、それは例外にすぎません。

180~200ドルの安いものから1000ドル超のPixelbookまでありますが、ほとんどのChromebookが300~600ドルの価格帯に収まります。

安い機種は、スクリーンの解像度が下がり(通常は1366x768)、トラックパッドとキーボードはそれなりで、CPUが遅くなります。

高めのモデルであれば、HDスクリーンが付き、ストレージとRAMが増え、物理的な強度が向上します。


   今さら聞けないChromebookの基本

Chromebookのセキュリティ

Chromebookのもう1つの売りが、その強固なセキュリティです。

Googleによると、Chrome OSではすべてのプロセスがサンドボックス内で行なわれるため、ウイルス対策が不要なのだとか。つまり、誰もシステムの他の部分をのぞくことができず、たとえ感染したページを開いてしまっても、そのタブとシステムは完全に分離されています。

また、Chrome OSは自動でアップデートされます。保留中のアップデートがあるとコーナーにアイコンが表示され、必要に応じて手動でアップデートが可能です。

とはいえ、そうせずとも、再起動後にシステムがアップデートをしてくれます。

ChromebookとWindowsの違い

最大の違いはOSです。当たり前ですが、Chrome OSとWindowsは違います。Windowsを使っていた人は、ある程度の慣れが必要です。

アプリの違い

何より、従来のWindowsデスクトップソフトウェアをインストールすることはできません。

Adobe製アプリ、Microsoft Office、Discord、ゲームなどのフルバージョンは、Chrome OSでは使えません。とはいえ、これらのツールの多くにウェブ版があります。できることは限られてしまいますが。

たとえば、Microsoft OfficeオンラインやGoogle Docsを使えば文書を作成できますが、Officeの完全版に比べて機能は劣ります。

Chrome OS向けの動画編集ソフトを過去に紹介しましたが、やはり他のプラットフォームで動くパワフルなツールに比べると見劣りしてしまいます。

ローカル vs. クラウド

従来のWindows機と比べると、Chromebookはストレージ量が少ない傾向があります。上位機種を除くと、Chromebookのほとんどが16GBか32GBのストレージしかありません。内蔵SDカードスロットで多少は拡張できますが、限度があります。つまり、ローカルスペースが必要な人には、Chromebookは向きません。

Chrome OSは、すべての作業をクラウドで行うことを推奨しています。

プログラムをローカルにインストールするのではなく、ウェブアプリを使い、Google Driveにファイルを保存して、といった具合です。

そのため、何があなたに最適かは、あなたの使い方次第といえるでしょう。

それで、Chromebookは私に向いてる?

以上、Chromebookの基本と特徴について紹介しました。

まとめると、ウェブを使った基本的なタスクしかせず、ストレージスペースが少なくてもよいのであれば、Chromebookは十分にメイン機としての役割を果たすでしょう。そうでない人も、バックアップ用、あるいは出先用の2台目として使ってみてはいかがでしょうか。

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Image: Konstantin Savusia/Shutterstock.com

Source: YouTube(1, 2)

Original Article:What Is a Chromebook? by MakeUseOf