ノートパソコンの日本語入力を「劇的に改善する」外付けキーボードの選び方
ノートパソコンのキーボードは限られたスペースにキーを組み込んでいるので、打ち心地が犠牲になっていることが多い。テレワークなどで使っているノートパソコンのキーボードを入力しにくいと感じているなら、外付けキーボードを導入してみよう。打ち心地の不満点は劇的に改善されて入力しやすくなる。
初めて外付けキーボードを購入するときは、種類が多いのでどれを選んだらよいか悩むだろう。キーボードを選ぶときのポイントは、(1)接続方法、(2)キー配列、(3)キーピッチとキーストローク、(4)構造――である。順番に見ていこう。
電池交換の手間が気にならなければ無線接続が便利
ノートパソコンにキーボードを接続する方法は、有線接続と無線接続の2種類ある。有線接続はケーブルを挿すだけで手軽に利用できる。一方、無線接続はケーブルが必要ないのでケーブルが邪魔にならない。ただ電源が必要なため、電池の交換や充電の手間が増える。有線接続と無線接続の両方に対応した製品もある。利用スタイルに合わせて選ぶとよい。
現在販売されている有線接続のキーボードのほとんどはUSB端子用だ。ノートパソコンのUSB端子に挿して利用する。USB端子はUSB Type-A端子と呼ばれる長方形の端子を採用している製品が多い。
モバイルノートパソコンや2in1ノートパソコン(タブレットとしても使えるノートパソコン)には、USB Type-C端子と呼ぶ楕円形の端子しか搭載していない製品がある。その場合、変換アダプターが必要だ。有線接続のキーボードを購入するときは、必ずパソコンとキーボードの双方の接続端子を確認しよう。
有線接続のキーボードは安価ながらしっかりとした作りの製品が多い。写真はUSB接続の「SKB-L1UBK」(サンワサプライ、実売価格は709円)(写真はスタジオキャスパー、以下同)[画像のクリックで拡大表示]無線接続のキーボードは無線方式が独自規格の製品と、Bluetoothの製品がある。独自規格の無線を使う製品はパソコンのUSB端子に専用レシーバーを取り付けて使う。キーボードとレシーバーはペアリングされた状態で工場から出荷されるため、初期設定は不要だ。またこのタイプの製品の場合、パソコンはUSB接続のキーボードとして認識する。そのため、リカバリー環境やBIOS/UEFIの設定画面といった、Windows以外の環境でもほぼ間違いなく利用できるのが強みだ。
一方、無線にBluetoothを使うキーボードは、ほとんどのノートパソコンが内蔵するBluetoothアダプターと接続するため、レシーバーの取り付けは不要だ。ただ利用するのに、ペアリングという作業が必要になる。またBluetoothタイプのキーボードを利用できるのは、OSが起動しているときに限られる。リカバリー時やBIOS/UEFIの設定画面といった、OS以外の画面は操作できないので注意したい。Bluetoothタイプの強みはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも利用できる点だ。複数の機器とペアリングし、切り替えて使うこともできる。
無線接続のキーボードでは、電池の交換や充電が手間だと思う人は動作時間も確認しておくとよい。電池の搭載方法は製品によって異なり、充電式電池を内蔵する製品と、乾電池を使う製品の2種類がある。充電式電池を内蔵する製品はUSB端子などから充電できるので使い勝手がよい。
「Wireless Keyboard K275」(ロジクール、実売価格は1810円)は、無線接続のキーボード。独自規格の無線を使い、付属する受信機(写真手前)をパソコンのUSB端子に接続して使う[画像のクリックで拡大表示]この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です
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