さようなら、PCのUHD BD再生!? 動作環境を改めて確認した
「Ultra HD Blu-ray」(UHD BD)は、解像度や色域、輝度など、BDのスペックを超える次世代の規格として、2015年に誕生した光ディスクだ。
今では、AmazonやNetflixなどの主要なネット動画サービスでもUHD BDと同じ4K解像度・HDR映像を楽しむことはできるが、UHD BDならではの大容量で、高データレートによるリッチな映像と音声品質は、コアなAVファンやコレクターらに支持されている。数は限られるが、新旧のハリウッド映画や国内のアニメ作品を収録したUHD BDソフトもコンスタントにリリースされるようになっている。
対応製品においても、レコーダーやプレーヤーといったAV機器だけでなく、PlayStation 5やXbox Series Xといったゲーム機でもUHD BD再生できる。Dolby Vision/HDR10+対応のUHD BDプレーヤーも2万円前後で購入でき(パナソニック「DP-UB45」)、再生環境を作るのはそれほど難しくない。
パナソニック「DP-UB45」。実売は2万円前後そんな中、UHD BDの再生ができなくなっているのが“PC”だ。
PCでのUHD BD再生は、OSやCPU、GPU、ドライブなど、幾つかの条件をクリアする必要があるため、もともと導入のハードルが高かったのだが、CPUを製造するインテルが再生に必要なセキュリティ技術を整理したことで、最新PCではUHD BD再生することができなくなった。
AV Watch読者の場合、AV機器での再生がほとんどだと思うが、中には高性能なHTPCを組んでUHD BDを再生している方もいるかも知れない。今回はPCにおけるUHD BD再生の現状と、再生条件をあらためて整理してみた。