Crucial 超古いノートPCでNintendo Switchによるゲーム配信を目指してみた

Crucial 超古いノートPCでNintendo Switchによるゲーム配信を目指してみた

 最近は誰もがネット配信できる時代。お家時間がまだまだ長びきそうな状態のなか、ちょっと配信に挑戦したいと思う人も多いことだろう。ただ、それにはある程度“ネタ”は必要。そこで注目されているのがゲーム配信だ。

 ゲーミングPCやPlayStation 4(PS4)、PlayStation 5(PS5)といったゲーム機なら、ネット環境さえ整っていればそれほど苦労せずに配信できるが、Nintendo Switchの場合は少しハードルが上がる。

 Switchは、ゲーム中にボタンを押せば、本体単体で録画ができるものの最長30秒まで。その程度の時間でも十分であれば問題ないが、プレイ過程を配信したいとなると、それでは短すぎるし、分割して録画するというのも考えられない。また、リアルタイムで配信ができないのもあり、Switchでの配信は少々ハードルが高くなる。

 Switchは子供に愛されているゲームが多く、ゲーム画面を配信したいという子供も増えてきているという。そんなとき、世のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんはどうすればいいのか。

 まず、ゲーム画面を録画し配信するためには、PC+ビデオキャプチャーが必要だ。ビデオキャプチャー単体で(SDメモリーカードへ保存)録画できる製品もあるが、結局は動画を簡単に編集して公開する必要があるためPCは不可欠だ。

 そうなると、子供に与えるPCとして、以前使っていた古いマシンを持ち出して対応する人も多いだろう。ただ古いPCだと、非力すぎてうまくキャプチャーできなかったり、動画を切り抜きたいと思っても動作が重くてやっていられなくなったりする可能性が高い。

 そこで、古いマシンを活かしつつ、配信マシンへと変貌させる方法を紹介しよう。

Crucial 超古いノートPCでNintendo Switchによるゲーム配信を目指してみた

インテル第3世代のCore iマシンを配信マシンに

今回使用したマシンは、インテル第3世代のCore i5を搭載した東芝のdynabook。当時はWindows 7だったが、Windows 10にアップグレードしている

 ということで、今回Switchの配信マシンとして用意したのがCore i5-3320M(2.6GHz~3.3GHz)、メモリー4GB、SATA 3.0GbpsのHDDを搭載したノートPC。ターボブーストはあるが、メモリーとストレージはかなり厳しい仕様だ。

「CPU-Z」によるCPU情報

同じくメモリーの情報

 ただ、最近のノートPCだと、なかなかメモリーやストレージを自分で交換できないが、古いマシンだとドライバーを使ってネジを外せば、簡単に交換できる製品が多い。そういうマシンであれば、ぜひメモリーとストレージを交換してほしい。

 今回使った製品はWindows 7時代のもの。当時でも4GBのメモリーは厳しいというイメージだったが、やはり動画を扱うようなアプリを動かすとなると、メモリー容量が動作にかなり響いてくる。最低8GBは欲しいところだ。

 また、アプリの動作の軽快さに関わってくるのがストレージの読み書き速度。ファイルサイズが大きく読み書き頻度が高くなる動画系アプリならなおさらで、HDDからSSDへ交換するだけでも体感的にかなり変わってくる。メモリーとストレージを合わせて交換するだけで、昔のノートPCが蘇ることは間違いない。

 そこで、今回はメモリーをCrucialメモリーのDDR3 16GB (8GB+8GB)に、ストレージをCrucialのMX500 SSDへ変更した。なぜならば、CrucialのDDR3は、1.5Vと1.35Vの両方に対応しているので、間違いがない。なおメモリーを交換する際は、メモリーのタイプをしっかり確認して購入することをオススメする。

今回はCrucialメモリー「DDR3-1600 SODIMM」の16GB (8GB+8GB)に換装。一気に4倍だ

ストレージは、定番の2.5インチサイズSSDであるCrucialの「MX500」で容量は500GB