ファーウェイ初の液晶ディスプレイ、高性能モデルやゲーミングモデルの実機をチェック

ファーウェイ初の液晶ディスプレイ、高性能モデルやゲーミングモデルの実機をチェック

HUAWEI MateView。28.2インチという中途半端なサイズなのは、16:9ディスプレイに比べて縦方向に長い3:2のアスペクト比だから

上部と両サイドのベゼル幅が6mmと細く、画面占有率は約94%。ノートPCのMateBookシリーズのようなフルビューディスプレイが特徴です。

単体の液晶ディスプレイでアスペクト比が3:2というのも珍しく、一般的な16:9ディスプレイに比べて縦方向に長く、約18.5%広くなっているそうです。映像視聴では上下に黒帯が出ることが多くなりますが、普段の作業はWeb閲覧やオフィスアプリ、画像編集といった使い方であれば、むしろこちらのほうが便利そうです。

また、ディスプレイ位置を上下に移動させたり、チルト角を変更することもできますが、それが指一本で軽く動くいうのは使いやすい仕様。実際に、指一本で動かしても本体が浮き上がったりせず、簡単に動かせました。

ディスプレイ下部にOSDメニュー用のタッチバーがあり、軽く触れるだけでOSDメニューを呼び出して操作できます。1本指でスライドすると音量調整、2本指スライドで入力切り替えといったように、分かりやすい&使いやすい操作性です。

スタンド部には5Wのデュアルスピーカーを内蔵。4mまでの距離をカバーするデュアルマイクも搭載していて、ヘッドホンなしでテレワークのオンライン会議ができそうです。その点では、カメラが非搭載なのは少し残念かもしれません。

NFCも内蔵しており、ファーウェイ製スマートフォンをタッチするだけで、ミラキャストによるスマートフォン画面のワイヤレス投影が可能。遅延も少なく、いろいろと応用できそうです。タッチによる接続はファーウェイ製スマートフォンのみですが、ミラキャストでのワイヤレス投影自体は他社のスマートフォンでも可能です。

ファーウェイ初の液晶ディスプレイ、高性能モデルやゲーミングモデルの実機をチェック

電源はUSB Type-Cで、ハブ機能も備えています。もちろん、PCとの接続はUSB Type-Cケーブル1本で、PCへの給電にも対応しています。

ディスプレイの品質、デザイン性、使いやすさなど、完成度の高いディスプレイです。価格的にもハイエンドですが、1台欲しくなる製品です。

HUAWEI MateView GT

ゲーミング向けのHUAWEI MateView GTは、横長でわずかにカーブしたワイドカーブディスプレイです。サイズは34インチでアスペクト比は21:9。eスポーツやゲーミング市場の拡大で同様のディスプレイは増えており、ファーウェイもそれを狙って投入したのでしょう。リフレッシュレートは165Hz、応答総度は4msとなっています。

ディスプレイの解像度は3,440×1,440ドットのWQHDで、DCI-P3で90%をカバーする広色域。色数は10bit(10.7億色)対応です。コントラスト比は4000:1、ΔE値は2未満と高い色再現性も実現しています。

スタンドにサウンドバーを一体化させた設計で、5Wのステレオスピーカーを搭載しています。サウンドバーには音量に合わせて点灯する「マルチカラーFXディスプレイ」も搭載。ゲーミング製品らしい光のエフェクトを見せてくれます。

HUAWEI MateViewと同様にデュアルマイクも内蔵しており、最大4mの距離からでも音声をクリアに拾うとしています。音質は確認できていませんが、ある程度のクオリティがあるなら、オンライン会議やゲーム実況などで気軽に活用できそうです。

インタフェースはUSB Type-C、HDMI、DisplayPortなど。必要なポートは配置されており、PCをUSB Type-Cケーブル1本でつないで映像出力と充電が同時にできます。

ゲーマーでなくても、ワイドカーブディスプレイには多くのメリットがあります。画面を広々と使えて、複数のウィンドウを並べた作業もしやすいので、テレワークで自宅作業が多い人にも適しています。マイク、スピーカー内蔵という点も便利でしょう(置き場所の問題はありそうですが)。

HUAWEI Display 23.8"

HUAWEI Display 23.8"は、エントリーモデルとして2万円を切る価格を実現したモデル。フルHDの解像度、NTSC比72%の色域、1000:1のコントラスト比といったスペックは、値段を考えれば十分でしょう。最小5.7mmのベゼル幅で画面占有率が90%という点は、本体サイズがコンパクトになって見た目も良くなります。

全体的にスッキリとしたデザインを含めて、一見して安っぽさのないデザインは良好。テレワーク用にディスプレイを1つ追加したい、といったニーズにも良さそうです。