「Microsoft Authenticator」が住所と支払い情報の自動入力に対応 ~Edge、公式Chrome拡張とも連携

「Microsoft Authenticator」が住所と支払い情報の自動入力に対応 ~Edge、公式Chrome拡張とも連携

iOS/Android対応の認証・パスワード管理アプリ

「Microsoft Authenticator」が住所と支払い情報の自動入力に対応

 米Microsoftは10月18日(現地時間)、モバイル向けの認証・パスワード管理アプリ「Microsoft Authenticator」が住所と支払い情報の自動入力(オートフィル)に対応したと発表した。パスワードと同様、配送先やクレジットカードの入力も手軽かつ正確に行えるようになる。

 「Microsoft Authenticator」は、「Microsoft アカウント」へのログインをパスワードなしで安全に行えるようにしたモバイルアプリ。あらかじめiOS/Androidデバイスへインストールしておくと、たとえばPCで「Microsoft アカウント」へのログインが必要になったとき、モバイルデバイスへの通知をタップし、アプリのロックを解除するだけでログイン処理を完了させることが可能。アプリのロック解除にはビルトインの認証機能(PIN、指紋認証、顔認証など)も利用できる。

「Microsoft Authenticator」が住所と支払い情報の自動入力に対応 ~Edge、公式Chrome拡張とも連携

アプリのロック解除にはビルトインの認証機能(PIN、指紋認証、顔認証など)も利用できる

 また、業界標準となっている時間ベースのワンタイムパスコード(TOTP、OTP)にも対応しており、「Microsoft アカウント」以外のアカウントを登録することも可能。2要素認証のためのアプリとしても機能する。

TOTP対応アカウントを登録して2要素認証。加えて、「Microsoft アカウント」のパスワード・アドレスの同期が行える

 そして、「Microsoft Authenticator」のもう一つ重要な機能が「Microsoft アカウント」に保存されたパスワードを同期する機能だ。「Microsoft アカウント」にパスワードを保存するものとしてはほかに「Microsoft Edge」(Windows/Mac/Linux、iOS/Android)や「Microsoft オートフィル」拡張機能(Google Chrome、Chrome OS)があるが、これらを組み合わせれば、ほぼすべてのプラットフォームに対応するパスワード管理ソリューションを無償で構築できる。iOS/Androidの自動入力(オートフィル)プロバイダーとして登録すれば、AppleやGoogleのパスワード管理サービスの代わりに利用することも可能だ。

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 今回のアップデートで住所と支払い情報の自動入力に対応したことにより、「Microsoft Authenticator」の利便性はさらに高まったといえるだろう。初めて使うショッピングサイトで長々と住所を入力したり、クレジットカードの情報を確かめるためだけに財布を取り出す必要は、もうなくなる。配送先の入力を間違って商品が届かないといったトラブルも減らせるだろう。