【最新版】電子書籍を手軽に楽しめるおすすめタブレット5選

【最新版】電子書籍を手軽に楽しめるおすすめタブレット5選

 最近の電子書籍は、スマホでの閲覧を前提にしたアプリが増えているが、その一方で雑誌や技術書のように、ある程度の画面サイズがないと閲覧しづらい固定フォーマットの電子書籍も少なくない。またコミックについても、見開きで表示しようとすると画面サイズに制限があるスマホは難しい。

 今回はこうした観点から、電子書籍の閲覧に適した、現時点ではベストと言える5つのタブレットを紹介する。読む電子書籍の種類によっても最適解は変わってくるので、購入にあたっては自分の利用目的に合ったデバイスを選んでほしい。また各製品の詳細なレビューについては、各製品紹介のリンク先にある「山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ」の過去記事も参照してほしい。

記事目次

■電子書籍を閲覧するためのタブレット、選ぶ上でのポイントとは ■ONYX「BOOX Leaf」~E Inkながら自由にアプリを導入可能 ■Apple「iPad mini」~コンパクトかつ高解像度、持ち歩きにも最適 ■Amazon「Fire HD 10 Plus」~Kindleストア専用ながら安さが魅力 ■Apple「iPad Air」~薄型ベゼルで見やすく軽量 ■Apple「12.9インチiPad Pro」~大画面で雑誌の閲覧にも最適

電子書籍を閲覧するためのタブレット、選ぶ上でのポイントとは

 電子書籍の閲覧において、CPUやメモリの搭載量などで違いが出るのは、表示画像の一覧表示やコンテンツの一括ダウンロードなど一部の操作に限られる。単にページを順番にめくっていくだけであれば、現行モデルとして市販されているタブレットであれば、ほぼどれも対応する。

 それだけに、いざ実際に選ぶ場合は、スペックよりも画面サイズから選んでいくことがほとんどだろう。オールマイティなのは10型前後で、コミックの見開き表示のほか、若干小さいのを我慢すれば、雑誌の単ページ表示にも対応する。

 とはいえ、老眼などで細かい字が見づらいようならば、多少コストが掛かっても、ひとまわり大きい13型前後の製品を選んでおいたほうがよい。このクラスは選択肢が少ないのが困りものだが、ダブルタップで拡大などの操作をすることなく読めるのは魅力だ。

 一方で、可搬性を重視するのであれば、7~8型の製品を選ぶ手もある。コミックの見開き表示には微妙な大きさに思えるが、6型クラスのスマホで表示した場合と比べると、1ページあたりのサイズは同等以上になることがほとんどなので、横に2画面並ぶからといって見づらくなることはない。

 このほか、新しい選択肢となりつつあるのが、ONYXの「BOOX」など、液晶ではなくE Ink電子ペーパーを搭載したAndroid端末だ。これらは既存のKindleなど特定ストアにひもづく端末と違い、Google Playストアから自由にアプリを選んで使えるほか、PDFのビューワとしても優れている。電子書籍で使える大画面のデバイスを探してみるならば、こちらを併せて検討してみたい。

おすすめ電子書籍用タブレット5製品を紹介

ONYX「BOOX Leaf」~E Inkながら自由にアプリを導入可能

製品ページのURL実売価格:3万2,800円●画面サイズ/解像度:7型/1,264×1,680ドット●OS:Android●CPU:オクタコア●メモリ:2GB●無線機能:Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0●コネクタ:USB Type-C●バッテリ駆動時間:非公開●サイズ:165.6×130.8×5.95mm●重量:170g

 「BOOX Leaf」は、E Ink電子ペーパーを採用したAndroidタブレット。一般的にE Ink電子ペーパー端末と言えば、Amazonの「Kindle」や楽天Koboの「Kobo」などの専用端末がメジャーだが、Androidタブレットである「BOOX」ファミリーはGoogle Playストアを利用できるため、様々な電子書籍ストアアプリをインストールして利用できる利点がある。

【最新版】電子書籍を手軽に楽しめるおすすめタブレット5選

 中でもこのBOOX Leafは、7型という後述のiPad miniに比較的近い画面サイズながら、公称170gと圧倒的な軽さを誇り、長時間手に持っても負担にならない。モノクロゆえ雑誌の表示にこそ向かないが、コミックの閲覧には最適だ。またオプションのカバーを装着することで、ボタンによるページめくりにも対応するなど、電子書籍のヘビーユーザーを満足させられる機能が豊富なのも特徴の1つだ。

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Apple「iPad mini」~コンパクトかつ高解像度、持ち歩きにも最適

製品ページのURL実売価格:5万9,800円から●画面サイズ/解像度:8.3型/1,488×2,266ドット●OS:iOS●CPU:A15 Bionic●メモリ:非公開●無線機能:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0●コネクタ:USB Type-C●バッテリ駆動時間:10時間●サイズ:134.8×195.4×6.3mm●重量:293g

 「iPad mini」は、Apple製の8.3型タブレットで、現行モデルは第6世代にあたる。後述するiPad Airと同じ電源ボタン一体型の指紋認証を採用し、ベゼルが狭いデザインへと生まれ変わった。ホームボタンを廃したことで画面も一回り大きくなったほか、300gをわずかに切るなど軽量化も図られており、片手のハンドリングに適した仕様になっている。

 片手で持てるコンパクトさが売りで、持ち歩きにも適した本製品だが、解像度が326ppiと高いことから、コミックを見開きで表示した場合のクオリティも十分。また同一容量で比較したとき、後述のiPad Airより約1万円安価なので、予算的にiPad Airが難しい場合の選択肢にもなりうる。

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Amazon「Fire HD 10 Plus」~Kindleストア専用ながら安さが魅力

製品ページのURL実売価格:1万8,980円から●画面サイズ/解像度:10.1型/1,920×1,200ドット●OS:Fire OS●CPU:オクタコア●メモリ:4GB●無線機能:Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 LE●コネクタ:USB Type-C●バッテリ駆動時間:12時間●サイズ:247×166×9.2mm●重量:468g

 「Fire HD 10 Plus」は、Amazonが販売するメディアタブレット「Fire」ファミリーの最上位機種。OSは同社独自の「FireOS」で、Google Playストアには対応しないため、利用できる電子書籍ストアはAmazonの電子書籍ストア「Kindle」に限られるが、実売2万円以下から入手できるという、10型前後のタブレットとしては圧倒的なコストパフォーマンスが売りだ。

 第11世代に当たる「Fire HD 10」は本製品を始め2種類のグレードが存在するが、この「Fire HD 10 Plus」はメモリ容量が下位モデルの3GBに対して4GBと多く、その分軽快に動作する。画面サイズも10.1型ということで、コミックの見開き表示はもちろん、原寸大でこそないものの雑誌の単ページ表示にもギリギリ耐えうる。下位モデルと違って背面に滑り止め加工が施されており、長時間持ちやすい仕様なのも電子書籍ユースでは利点だ。

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Apple「iPad Air」~薄型ベゼルで見やすく軽量

製品ページのURL実売価格:6万9,080円から●画面サイズ/解像度:10.9型/1,640×2,360ドット●OS:iOS●CPU:A14 Bionic●メモリ:非公開●無線機能:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0●コネクタ:USB Type-C●バッテリ駆動時間:10時間●サイズ:178.5×247.6×6.1mm●重量:458g

 「iPad Air」は、Apple製の10.9型のタブレットで、現行モデルは第4世代にあたる。同じiPadファミリーでは、エントリーモデルの「iPad」も読書用としては候補に上るが、iPad Airは、ホームボタンを廃し、その分広い画面を実現していることから、なるべく大きな画面で電子書籍を表示したいユーザーにおすすめできる。

 縦向きの表示であれば、解像度が高いことから雑誌のページも十分に読めるので、後述する12.9インチiPad Proが予算的に合わない場合の代替としてもおすすめできる。重量が458gと、10型クラスのiPadの中では最も軽量であることも、長時間手に持って読書をする場合に有利だ。下位のiPadにはない反射防止コーティングなどの加工が画面に施されているのもプラス要因だ。

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Apple「12.9インチiPad Pro」~大画面で雑誌の閲覧にも最適

製品ページのURL実売価格:12万9,800円から●画面サイズ/解像度:12.9型/2,048×2,732ドット●OS:iOS●CPU:Apple M1チップ●メモリ:8GB/16GB●無線機能:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0●コネクタ:Thunderbolt 3/USB 4●バッテリ駆動時間:10時間●サイズ:214.9×280.6×6.4mm●重量:682g

 「12.9インチiPad Pro」は、iPadファミリーの中で最大の画面サイズを備えたタブレットで、現行モデルは第5世代に当たる。12.9型といえば実質B5サイズに相当し、雑誌も実寸にほぼ近いサイズで表示ができるほか、本製品は解像度も高いことから、雑誌を見開きで表示しても十分実用に耐えうるクオリティだ。

 M1チップを搭載するなど性能はピカイチで、ディスプレイはミニLEDを採用。さらに高性能カメラを搭載するなど、電子書籍ユースとしてはややオーバースペックな面もあるが、このクラスの製品は選択肢が豊富にあるわけではない。雑誌など大判サイズのコンテンツの原寸表示にこだわる場合や、老眼などで10型クラスのタブレットでは見づらい場合に、有力な候補となるだろう。

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