いまタブレット端末を買うならどれがいい? おすすめの製品7選
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タブレット端末は必需品ではないが、あると便利なことも確かだろう。優れたタブレット端末は、家の中で自由に持ち運べるテレビ画面になってくれるし、デスクから離れた場所で簡単な仕事をさっと終わらせるためのツールにもなってくれる。絵を描いたり作曲したりするためのアプリも豊富に揃っているので、創造力を発揮する場としても最適だ。アマゾンの「Fire HD 10」は最高のタブレット端末、ただし20,000円以下で選ぶ場合に限る使いやすさとソフトウェアを考えると、ほとんどの人が選ぶべきはアップルの「iPad」だろう。とはいえ、選択肢はほかにもある。ほかのOSを採用したタブレット端末も、近年ますます性能を高めているからだ。アマゾンの「Fire」シリーズは機能こそ限定的ではあるが、映画観賞やインターネットの閲覧といった基本をしっかりカヴァーしてくれるお手ごろ価格のタブレット端末である。ノートPCとしても活躍してくれるタブレット端末が欲しければ、やはりiPadかWindowsの2in1端末が最良の選択肢だろう。優れたタブレット端末を探しているなら、ぜひこのガイドを参考にしてもらいたい。
ほとんどの人にはこれが最適 - アップル「iPad」(第9世代、2021年モデル)
「iPad」のベースモデルほど滑らかに動いてくれるタブレット端末はなかなか見つからない。第9世代のiPadには「iPhone 11」にも搭載されている「A13 Bionic」チップが搭載されており、これが同価格帯のほかのタブレット端末と決定的な差をつけている。太いベゼル(画面の枠)や指紋認証機能「Touch ID」搭載の古めかしいホームボタンのせいで、見た目はまるで5年前のiPadのようだ。しかし、そこが長所とも言える。このデザインのiPadはもはやこのモデルだけであり、ヘッドフォンジャックもこのモデルにしか搭載されていない。第9世代のiPadで最大の目玉は、被写体を自動追従する「センターフレーム機能」を備えた12メガピクセルのインカメラだ。これは料理をしながら母親とZoomで会話をするときなどに便利である。タブレット端末用に最適化されたさまざまなアプリも用意されており、それがiPadを真の意味で仕事と娯楽の両面で使えるタブレット端末にしている。特に「仕事」に関しては、アップルの「Smart Keyboard」(あるいは他社製のキーボード)をつなげばその有能ぶりを実感できるだろう。第9世代のiPadは第1世代の「Apple Pencil」にも対応しているが、このモデルはほかのiPadに比べべてディスプレイとカヴァーガラスの間の空気の層が厚い。ユーザーの指先と実際のピクセルの間に認識できるほど大きなギャップがあるので、ほかのiPadに比べると使用感に若干の不自然さが生じてしまうのだ。スケッチ用のタブレット端末を探している人は、ほかのiPadを選んだほうがいいかもしれない。
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最終更新:WIRED.jp