ソニー、フラグシップ「Xperia 1 III」のSIMフリーモデル

Xperia 1 III SIMフリーモデル

　Xperia 1 III SIMフリーモデルは、すでに一部通信事業者より発売済みとなっているフラグシップスマートフォン「Xperia 1 III」のSIMフリー版となる。

　発売は11月19日を予定しており、インターネット直販サイト「ソニーストア」、直営店「ソニーストア 銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神」、一部家電量販店およびECサイトで発売される。価格は16万円前後。

　SIMフリーモデルは、通信事業者版と一部仕様の異なっている部分がある。まず、大きな違いとなるのがデュアルSIM仕様となり、DSDS/DSDVに対応する点。利用できるSIMはグローバルモデル同様にNano SIMカードが2枚でeSIMには非対応だが、複数のSIMを装着して同時利用できるという点は通信事業者版にはない大きな特徴となる。

　内蔵ストレージは容量が512GBと、通信事業者版の2倍の容量を搭載。本体色として、通信事業者版の3色に加え、SIMフリー版の特別カラーとなる「フロストグリーン」も用意される。

　なお、通信事業者版から省かれている機能もある。まず5G通信はSub 6のみとなりミリ波は非対応。また、FMラジオも非搭載となっている。この点についてソニーは、機能とコストのバランスを考えての措置と説明している。

　また、新たなコンテンツサービスとして「BRAVIA CORE for Xperia」も提供。こちらは、ソニーの大型TV「BRAVIA」向けに提供されている、ソニーピクチャーズの映画などのコンテンツが楽しめる動画配信サービスで、Xperia 1 III向けとして新たに用意される。旧作から新作まで数百のコンテンツが用意され、Xperia 1 III SIMフリーモデルの購入特典として、約300タイトルの購入可能コンテンツから5タイトルが楽しめるとともに、約100タイトルが1年間見放題となる。

　そのほかの仕様は通信事業者版と同等。

　ディスプレイはアスペクト比21:9、表示解像度1,640×3,840ドット、HDR表示、リフレッシュレート最大120Hz対応の6.5型有機ELパネルを採用。背面カメラは、超広角、広角、屈曲光学系可変式望遠、3D iToFの4眼仕様で、リアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキング、最高秒間20コマのAF/AE追従高速連写に対応する。

　オーディオ機能としては、従来モデルのXperia 1 IIから40%の音圧向上を実現したフロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」や3.5mmオーディオジャックを搭載。

　SoCはSnapdragon 888 5Gを採用し、RAMは12GB。バッテリ容量は4,500mAhで、3年間劣化しにくい長寿命仕様。30分で容量50%の急速充電機能やQi準拠のワイヤレス充電、Qi対応機器の充電が行なえるおすそわけ充電にも対応。IPX5/8準拠の防水仕様、IP6X準拠の防塵仕様に対応し、おサイフケータイも搭載している。

　このほか、製品パッケージには、Xperia PRO-I同様にプラスチック不使用のパッケージが採用される。

　サイズは71×165×8.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は186g。本体色はフロストブラック、フロストグレー、フロストパープル、フロストグリーン。

　そして、SIMフリー版Xperia 1 III発売を記念し、2021年10月26日から2022年1月10日までの間にXperia 1 III SIMフリーモデルを購入し応募した人にもれなく1万円がキャッシュバックされるキャンペーンを実施。また、Xperia企画担当者がXperia 1 III SIMフリーモデルなどの特徴を紹介するオンラインライブイベントが2021年10月26日 19:30から配信される予定だ。