本当に必要なのかを悩み続けるグラボ狂想曲
ビデオカード調達に失敗
5年間という歳月は長いようで短い。PCを構成する要素は多々あるが、第1にプロセッサー、第2にメモリ、第3にストレージ、そしてそれらを統合するためのマザーボードといったところか。今は、マザーボードにあらゆる機能が実装されているのが普通なので、あれこれ考える必要もなく、オールインワンに近い状態の環境が手に入る。実にラクチンだ。
ただ、GPUについてはいろいろと考えなければならないことがある。GPUの優劣はPCの使い心地に大きな影響を与えるのはわかっているのだが、そのためのコストが高止まりになっている。ハイエンドのGPUを選ぼうものなら、PC全体の価格と同等の金額を出してもまだ足りない。たとえばシステム一式30万円のPCに、それなりのGPUを積むためには、30万円の追加投資が必要になるということだ。この金額の投資はちょっと普通じゃない。ビデオカードはいつのまにか、CPUを抜き去り、PCシステムでもっとも高価なパーツのひとつになってしまったわけだが、それに気がつかないふりをすることができたりもするので話はややこしい。
この原稿を書いている前夜、2022年1月27日23時に、ZOTACからコストパフォーマンスの高い製品としてZOTAC GAMING GeForce RTX 3050 Twin Edgeが発表された。予想市場価格は3万9,800円と、今の状況下では、それなりにリーズナブルなものになっている。各社から同時にGeForce RTX 3050搭載ビデオカードが発売されたが、これが最安値のようだ。個人的に、この価格は、システム全体のコストと用途を考えたときにギリギリのものだ。ゲームもマイニングもしない使い方のために、ビデオカードの購入で4万円超を投資する気にはなれない。
が、各社ECサイトを開いて製品を買おうと試みたが瞬殺に近かったようで、どのショップでも品切れを起こしている。あきらめるしかない。