狭い場所でも効率的な作業。「ノートPC配列」高級キーボード、MX Keys Mini日本版をロジクールが発表
キーボードやマウスをはじめとするPC周辺機器の世界的大手メーカーのロジクールが、ノートPC風のサイズと配列を備えた小型ワイヤレスキーボード『MX Keys Mini』日本版を発表しました。価格はオープン扱いですが、同社のWeb直販価格は1万3860円(税込)。発売日は11月11日です。
本体カラーはグレー/ホワイト系の『ペイルグレー』、ダーク系の『グラファイト』、ピンク系の『ローズ』の3色展開です。
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このMX Keys Miniは、同社のビジネス/クリエイター向けキーボードやマウスのシリーズである“MX”に属する高級キーボード。ロジクール側も『フラッグシップキーボード』と位置づけます。
また、米国で先に発表されていた同名モデルの日本語配列版という扱いです。日本語配列に関しても高級キーボードらしく、いわゆる幅狭キーなどはありません。コストの掛かったローカライズです。
参考記事:米Logitechがミニマルなキーボード「MX Keys Mini」を海外発表
最大の特徴は、高級キーボードとしては珍しい“ノートPC配列”とも呼べるキーレイアウトを採用する点。高級価格帯のキーボードで一般的な「テンキーレス仕様」ではなく、13から14インチノートPCのような配列とサイズである点が特徴です。
この配列により、主要なキーの幅を縮小するような事態を避けつつ、本体サイズは296×132×21mm(幅×奥行き×厚さ)と小さめにまとめています(ただし矢印キーはノートPC並みに小さくなっていますが)。なお、Page UpやDown、HomeとEndなどは、Fn+矢印キーで入力するタイプです。
重量は506.4gと、見かけから想定されるより重めなものの、可搬も可能なレベルです。
実は本機には兄弟機として、既発売のテンキー付きモデル『MX Keys』がありますが、本機のサイズは無印Keysに比べて75%にまで縮小。ロジクール側は「ミニマリストデザイン」と称し、狭い作業場所などでも⽣産性を⾼める製品とアピールします。
もう一つの特徴は、最上(最奥)段の“メディアキー”に、マイクオン・オフやディクテーション(音声認識)起動、絵文字パレット表示といった新機能が導入されている点。
ディクテーションはWindows場合OS側の対応関係上日本では使えませんが(macOSでは可能)、マイクのオン・オフなどはテレビ会議で便利です。
接続はBluetoothと、新たに開発された2.4GHz帯の独自無線仕様『Logi Bolt』。ただしLogi Boltのレシーバーは付属しません(別売り、税込1210円)。
もちろん、ロジクール得意のマルチペアリングにより、3台のホストまでを明示的に切り替えて接続できます。また専用アプリ『Logicool Options』をインストールすることで、複数のPCやMacでのマウス・キーボード・クリップボード共用機能『Logicool Flow』にも対応します(このあたりはKeys無印と共通です)。
なお接続時には、Windows 10での高速接続機能『Swift Pair』にも対応します。
バッテリーは内蔵(交換不可)タイプで、駆動時間はフル充電で最⼤10⽇間(バックライト点灯時)と非常に長め。さらにバックライトをオフにした場合は、最⼤5か⽉間とアピールします。
充電時間は公称値で4時間。充電端子はUSB Type-Cです。
キースイッチとしてはメンブレンタイプながら、押下した際のブレを抑えたキー懸架構造『PerfectStroke』と大きく凹状に象られたキートップなどにより、安定したタイピングが行える点を特徴とします。
このようにMX Keys miniは、高級キーボードとしては珍しいノートPC配列をはじめ、絵文字キーなどの新機軸を搭載したモデル。小型で打鍵感のしっかりしたキーボードを探している、という方をはじめ、モバイルキーボード好きなどにもアプローチしそうなモデルです。
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Source:ロジクール プレスリリース