外出先でノートPCを使う時に便利!覚えておきたいスマホでテザリング機能を使う方法と料金の目安
電話やメールだけでなく、動画視聴やゲームをしたりと、様々なことができるスマートフォンは、ほとんどの人が持っているでしょう。
スマートフォンには、「テザリング」と呼ばれる機能が多くの機種にあります。特にノートPCを外出先で使うといった人におすすめです。
「テザリング」はスマホの回線をPCで利用できる?
テザリングとは、スマートフォンなどのモバイルデータ通信を利用して、PCやタブレットなどをインターネットに接続する機能です。
つまり、スマートフォンをWi-Fiルーターのように使用し、使いたい機器をインターネットに接続できます。
接続方法には、「Wi-Fi」「Bluetooth」「USB」の3種類がありますが、多く利用されているのはWi-Fiによる接続でしょう。
テザリング機能は、スマートフォンのデータ通信を利用するので、使用すれば当然月々の通信量を多く消費するので、各キャリアの大容量プランに加入するのがおすすめです。
テザリングでPS4やPS5、Nintendo Switchとスマホを接続できる!
テザリングはスマートフォンをWi-Fiルーターとして使用できるので、PlayStationシリーズやNintendo Switchといったゲーム機をインターネット接続することもできます。
iPhone・Androidでのテザリングのやり方は?
では、テザリングを実際に使ってみましょう。今回は、最も利用頻度が高いと考えられるWi-Fiテザリングの方法を解説。iPhoneとAndroid端末で設定の方法は少し異なるので、併せて確認ください。
iPhoneでテザリングを使用する方法
まずは、iPhoneでテザリングを使用する方法です。キャプチャ画像は、「iOS 14.2.1」バージョンのものになります。
実はiPhoneでは、テザリングという名前は使われておらず、「インターネット共有」と表現されています。使える機能については同じなので、心配は無用です。
まず、設定アプリから「インターネット共有」を開き、「ほかの人の接続を許可」にチェックを入れます。
あとは、通常のWi-Fiの接続方法と同じで、接続したいデバイスからWi-Fiの設定画面へ移行し、自分のiPhoneを検索します。
「インターネット共有」のページに書かれているパスワードをPCやタブレットなどに入力することで、テザリングが利用できるようになります。
Androidでテザリングを使用する方法
Androidスマートフォンでのテザリングの使用方法は以下の通りです。キャプチャ画像は、Android 11バージョンのPixel 5によるものです。
設定アプリから「ネットワークとインターネット」を開きます。
「アクセスポイントとテザリング」を選択。
「Wi-Fiアクセスポイント」へと進んでいきます。
一番上のチェックボタンを「ON」になるようにタップすれば、Android側の準備は完了。
続いて、PCやタブレットでAndroidから設定したWi-Fiを検出し、パスワードを入力すれば、データ通信が行えるようになります。
ちなみに、「アクセスポイント名」や「アクセスポイントのパスワード」は、Androidの設定画面から、それぞれの項目をタップすることで書き換えられます。自分がわかりやすい名前、パスワードに変更しておくのが良いでしょう。
ただし、あまり簡単なパスワードにしてしまうと、他者に不正利用されてしまうことも考えられるので注意してください。
テザリングの料金はいくら?
テザリングは、各キャリアによって申し込みや月額料金、通信量の上限が変わってきます。ここからは、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルに加え、UQ mobileとY!mobileのテザリングに関する料金をまとめてみましょう。
ドコモでテザリングを使用する場合
ドコモでは、テザリング機能を無料で利用でき、特別な申し込みも必要ありません。
一応、「spモード」への加入が条件となっていますが、ドコモ端末でインターネット接続する際には必ず加入するものなので、ほとんどの人がすでに加入済みのはずです。
【参照】NTTdocomo テザリング
auでテザリングを使用する場合
auでも、テザリングはほとんどの場合無料で使用できますが、「auピタットプラン」など、現在新規受付を終了している一部のプランの場合は、月額500円かかる場合もあります。
利用には、「My au」か電話、auショップでの申し込みが必要になります。
また、「データMAX 5G」などのデータ使い放題プランでは、テザリングでの通信が月30GBまでと容量の上限があるので、注意が必要です。
【参照】au テザリングオプション
UQ mobileでテザリングを利用する場合
auのサブブランドであるUQ mobileでは、特別な申し込みがなくても、無料でテザリング機能の利用ができます。
【参照】UQ mobile テザリング機能
ソフトバンクでテザリングを使用する場合
ソフトバンクでは、「My Softbank」などから申し込むことで、テザリングが使用できます。多くのプランで月額500円のオプションとなっていますが、一部では無料で使用できるようです。
【参照】ソフトバンク テザリングオプション
Y!mobileでテザリングを利用する場合
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileでは、基本的に申し込みなく、無料でテザリングの利用ができます。
ただし、「ウィルコムプランLite」など、現在新規受付を終了しているプランを契約している場合は、別途500円/月がかかる場合もあります。
【参照】Y!mobile テザリング
楽天モバイルでテザリングを利用する場合
楽天モバイルは、2020年11月現在で「Rakuten UN-LIMIT V」のワンプラン。テザリングの利用はプラン内に入っているので、追加の申し込みは不要。料金も変わりません。
【参照】楽天モバイル Rakuten UN_LIMIT V
格安SIMでテザリングを利用する場合
格安でスマートフォンの利用ができるMVNO各社でも多くの場合、手続き不要・無料でテザリング機能が利用できるようです。
※mineoの場合
※IIJmioの場合
ただし、テザリングでは月々のデータ通信量を消費するので、低容量プランに加入している人は、使い過ぎに注意しましょう。
※データは2020年11中旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦