ナイアンティック初の“サブスク”が「Ingress」に導入、その狙いとは
人々が外出しづらくなった時代に
――新型コロナウイルス感染症の影響、「Ingress」にはどのような影響をもたらしましたか?
ブライアン氏
「Ingress」の魅力のひとつは、外に出て他のエージェントと繋がったり、ポータル(ゲーム内に存在するスポット)に行くための後押しをしてくれたりすることです。しかし、このコロナ時代で、それが本当に難しくなりました。
ブライアン・ローズ氏
そうしたなかで、私たちが引き続き取り組んでいるのは、外へ出るためのきっかけ、動機づくりです。“リアルワールドゲーム”をプレイするちょっとしたきっかけが、毎日の習慣になればと。
2月5日には「ポータルヒストリー」という新機能を追加しました。これにより(ブラウザで利用できるIngressのマップで)すでに訪れたことがある場所を表示できるようになりました。
赤丸が現地を訪れ、そのポータルを自分自身がキャプチャー(占有)したことがある場所。丸のついていない場所に行きたくなる
――行ったことがない場所がわかるわけですね。エージェントとしては、近くにそうしたポイントがあれば、足を伸ばしたくなるでしょう。エージェントの移動距離などは、やはり減少したのでしょうか?
ブライアン氏
エージェントはアクティブに活動し続けていましたが、そのプレイ内容は、リモートでプレイするかたちになりました。陣取り合戦の対象となるポータルへのチャージ(エネルギー追加)と、ドローン(ゲーム内で、1機のドローンを操作して、離れた場所のポータルへアクセスできる機能)の利用です。
――なるほど。