Let's note SV7のSSDを1TB NVMe SSDに換装、容量も速度も大幅に向上

Let's note SV7のSSDを1TB NVMe SSDに換装、容量も速度も大幅に向上

SSD換装で速度は全体的に大幅向上、外付けSSDからのデータ転送も5倍近く高速化

 速度の方だが、SATAからNVMeへの換装ということもあって、Crystal Disk Markの実行結果からも見て分かる通り、大幅に速度が向上。接続もPCIe 3.0 x4となっており、Let's note SV7はSamsung SSD 980の速度をしっかり引き出せていると言える。

Crystal Disk Mark 8.0.2測定結果換装前の256GB SSD「Samsung MZNLN256HAJQ-00007」の速度換装後のSamsung SSD 980 1TB(MZ-V8V1T0B/IT)の速度Thunderbolt 3接続時はリード最高2,800MB/sをうたう「Samsung Portable SSD X5」を使い、データ転送の速度をSSD換装の前後で比較してみた。

 ベンチマーク結果で大幅に速度が向上しているのはもちろん、外付けドライブとのデータの転送も換装の前後で大きく変化している。

 Thunderbolt 3接続のポータブルSSD「Samsung Portable SSD X5 (1TBモデル)」に50GBのデータファイル(Windows 10のfsutilコマンドで作成/実体化)を用意し、これを内蔵ストレージへ書き込みする際の速度や時間を計測してみた。

Let's note SV7のSSDを1TB NVMe SSDに換装、容量も速度も大幅に向上

 換装前のMZNLN256HAJQ-00007に50GBのファイルを転送するのに2分42秒かかったのに対し、換装後のSSD 980 1TBへ50GBのファイルを転送する時間は35秒だった。転送時の速度も換装前のMZNLN256HAJQ-00007が300MB/s前後だったのに対し、換装後のSSD 980 1TBは1.5GB/sほどと大きな差がみられる。

 ここまでの差があると体感でもかなり速いと感じることができるので、Thunderbolt 3接続やUSB 3.2 Gen2/Gen2x2接続などの高速な外付けSSDを使用するユーザーには、換装の効果は絶大と言えるだろう。

換装前の256GB SSD「Samsung MZNLN256HAJQ-00007」50GBのデータを外付けドライブから転送した際の時間は2分42秒で、300MB/s前後の速度が出ていた。換装後のSamsung SSD 980 1TB(MZ-V8V1T0B/IT)50GBのデータを外付けドライブから転送した際の時間は35秒で、1.5GB/s前後の速度が出ていた。

 ノートPCのSSD換装はメーカー保証外の行為となることが多くリスクはあるものの、換装によって得られるメリットは大きい。

 今回とりあげたLet's note SV7は、搭載CPUの世代も比較的新しく、ストレージにゆとりがあればまだまだ使える性能をもったモデルだ。4コア/8スレッドの十分な性能と、最新の軽量モバイルノートと遜色ない持ち運びの容易さで、ビジネス用途にもってこいと言える。Thunderbolt 3ポートを活用する上では、内蔵SSDを高速化するメリットも大きい。

 PCを買い換えるほどではないといった場合や、予算を抑えて環境を快適にしたいというユーザーは、ノートPCのSSD換装もPCを快適にする選択肢の一つとして考えてみてはいかがだろうか。

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[制作協力:Samsung]