AndroidタブレットでGoogle TVのような体験が可能に
エンタメ重視。
Google(グーグル)はAndroidタブレットのインターフェイスを「Entertainment Space」で刷新します。この新インターフェイスではPlayストアの映画、番組、ゲーム、書籍に素早くアクセスできるのです。Entertainment Spaceは今月末にWalmartのOnnタブレットで利用可能になるほか、Lenovo(レノボ)、シャープなどその他のメーカーの既存および新規のタブレットにも導入される予定です。
3つのタブでコンテンツをシームレスに体験できる
Googleによると、この新しいインターフェイスは、カスタマイズされたコンテンツ体験を提供する「Watch」 「Game」 および 「Read」 タブを使用して、アプリ間を移動する必要がないように設計されてます。
Watchタブではストリーミングサービスを切り替えたり、「Google TV」で視聴するコンテンツを探したり、おすすめのYouTube動画を表示したりすることができます。その下の「視聴を続ける」の列は、新しいChromecast with Google TVを組み合わせて使っている人は気づくかもしれません。また視聴中のコンテンツが表示されるので、前回の続きを見ることができます。Gameタブも同様で、最もプレイされたタイトルのピンが上部に表示され、簡単にアクセスできます。またReadタブには電子書籍やオーディオブックのための「Google Play Books」が統合されています。
安価なAndroidタブレットユーザーへの訴求が目的か?
GoogleによるとAndroidタブレットの利用率は30%も上昇していますが、今回のニュースでは市場に浸透しているミッドレンジやローエンドのAndroidタブレットを優先しているように見えます。Walmart Onnのタブレットは40ドルから150ドル(約4300円〜1万6000円)の間で販売されており、2GBのRAMと32GBのストレージを備えたエントリーレベルのスペックです。これらのタブレットはAmazon(アマゾン)のエントリーレベルのKindleタブレットと同じ価格帯で販売されており、Fire HD 10 Kidsタブレットの価格も通常50ドルから200ドル(約5400円〜2万2000円)となっています。
世界のタブレット端末のシェアは、依然としてApple(アップル)のiPadとSamsung(サムスン)のタブレットが優勢です。しかし、レノボやアマゾンなど、ミッドレンジやローエンドのタブレット端末を提供するメーカーもわずかながらですが成長しています。
Androidタブレットのコンセプトは、まだ足場を見つけるのに苦労しています。Entertainment Spaceを利用すれば、Googleは安価なAndroidタブレットを購入するユーザーのためにワンストップのコンテンツショップを構築できるかもしれません。少なくとも米国では、AppleやAmazonと同等の価格で映画やテレビ番組を購入したりレンタルしたりできる、Googleのサービスを市場に浸透させるチャンスとなることでしょう。