アマゾン株は割安、23年までにほぼ倍増の可能性─モルガン・スタンレー
アマゾン・ドット・コムの株価は2023年までに6000ドルにまでほぼ倍増する可能性がある。モルガン・スタンレーが分析した。アマゾンの株価は同業他社との比較で割安だという。
18日の米株式市場でアマゾンは前日比38.11ドル(1.17%)安の3232.28ドルで取引を終えた。
モルガン・スタンレーは17日付のリポートで、利益成長率を加味して株価の水準を測る指標である「PEG(Price Earnings Growth Ratio)レシオ」(株価収益率を1株当たり利益成長率で割った値)に着目している。アマゾンの2022年業績予想に基づくPEGレシオは1.2倍であり、これは同業他社の中央値に対して約30%のディスカウントになるという。
アマゾンのPEGレシオが同業と同水準の2~2.5倍になるとの強気の試算においては、株価は足元の水準の2倍に近い5000~6000ドルになるという。
一方、大型ハイテク株のPEGレシオの平均である1.7倍を当てはめたより穏当な試算においては、株価は4500ドルになるという。
もっとも、1.7倍のPEGレシオは小売大手ウォルマートのレシオに対して45%のディスカウントとなるため、アマゾンはより高いレシオに相応するとの見立ては十分正当化できるという。
モルガン・スタンレーはアマゾンに「買い」の投資判断を付与している。