au発表の新料金プラン「povo2.0」が謳う「基本料ゼロ円」に残念の声 まだ下がる!? 携帯料金の基本料「ゼロ円」をうたうau「povo」にネットから「残念の声」
povoは3月末、20GB(ギガバイト)で月額2728円(税込み、以下同)の1プランでスタートしたが、今回は基本料金を「ゼロ円」にし、自分に合ったデータ通信容量などを選んで追加購入する「トッピング」方式を徹底。利用者の選択肢を増やすことによって契約の増加を狙う。
新プランの名称は「povo2.0」。5分間の通話のかけ放題は月550円。上図のように「選べるデータトッピング」として、用意されたトッピングは全部で10種類ある。結局、トッピングしないと使うことは難しく、まったく「ゼロ円」ですむわけではない。いずれもライバル各社のプランを十分意識した設定になっている。以下、ポイントをまとめると――。
(1)たとえばデータ容量が1GBで有効期限が7日間のトッピングでは料金が390円と、これまでの「月額」という概念をなくしたのが特徴だ。
(2)3GBで30日間の有効期限がある990円のトッピングは、3GBで月額990円のソフトバンク系「LINEMO」(ラインモ)に対抗している。
(3)データ容量が60GBで90日間の有効期限がある6490円というトッピングは、1か月に換算すると20Gで2163円ということになる。
これは20GBで2178円の楽天モバイルよりもわずかに安くなる計算だ。
(4)データ容量が150GB で180日間の有効期限の場合は、1万2980円と高い印象を受けるが、1か月に換算すると2163円で25GBも使えることになる。上記の(3)の20Gで2163円よりお得感があるわけだ。つまり、長い期間のトッピングをつけたほうが、1か月あたりの負担額は同じだが、使えるデータ容量が増える。
また、提携するローソン、すき家、はま寿司、ドトールコーヒーなどのコンビニや飲食店を利用すると、データ通信容量をもらえる「#ギガ活」プログラムも新たに始める=上の写真参照。
街の中で隠れた「ギガ」を探したり、オンラインサービスの利用で当たったりするPR企画も展開していく。
「5GBとか10GBとか、もっと刻んでくれたらよかった」
ところで、今回のpovoの「値下げ」発表にはネット上では「意外だ」という声が多い。というのは、たとえば毎日新聞が9月9日付で「携帯『値下げ』終了? 『圧力』の菅首相退陣 総務省幹部『改革道筋できた』 業界関係者『少しは落ち着く』」と報じたように、ネット上では「携帯電話料金の値下げももう終わりか」という声が多くあったからだ。それだけに、ヤフコメではこんな声が上がっている。
(福田和郎)