「Miles」を自転車で貯めてみた。いつかはAmazonギフト券
いつモノコト
全ての移動にマイルが付与されるというスマホアプリ「Miles」。テレビなどでも紹介され、公開直後から話題になりました。
このアプリが面白いのは、スマホにアプリを登録してGPSを常時使用にしているかぎり、あらゆる移動距離が記録され、「マイル」が貯まっていくことです。移動を記録といっても、詳細な移動経路が記録されるわけではなく、記録されるのはあくまで「移動距離」だけです。自分が外出して立ち寄った箇所がすべて記録されてしまう、ということではありません。
自宅の中の移動も、コンビニに買い物に行ったときも、通勤電車での移動もすべてマイルになり、たまったマイルは特典として用意されているドリンクや各種割り引きチケットなどと交換が可能です。
Milesが特徴的なのは、移動方法によってマイルの貯まり方に差がでることです。同じ1マイル(約1.6km)を移動したとしても、移動方法によって「ボーナスマイル」が加算されます。たとえば、歩行の場合は実際に移動した距離(マイル)の10倍と、最もボーナスが高いです。自転車での移動は5倍で、歩行よりも倍率が下がりますが、なかなか高い倍率です。電車での移動も3倍と、悪くは無い倍率です。反面、自動車の移動など、環境負荷の高い移動手段は1倍で、ボーナスが付きません。飛行機になると0.1倍にしかなりません。
移動方法の判別はAIが自動的に行ないます。あらかじめ設定から「主な通勤・通学手段」を設定しておくと、より精度が高まります。筆者も最初、何も設定せずに使っていたのですが、自転車・歩行での移動なはずが、ほぼ「自動車」になっていました。設定を「自転車」にしたところ、自転車と歩行をかなりの精度で判断してくれるようになりました。
まずはよく使う交通手段を設定しておきますなお、間違っていると思った移動手段は手動で変更が可能です。ただし、無制限に変更できるわけではなく、AIが違うと判断した項目は変更ができません。1時間で100マイルを移動した記録を「歩行」に変更しようとしても恐らくできないと思われます。
AIが間違っている場合は手動で移動手段を変更できますただ、明らかに自動車は使っていないのに、どうしても自転車に変更できなかった項目などもありました。このあたりはAIの仕様上しかたのないところもあるのだと思います。
自転車メインで貯めてみた
筆者は現在、テレワーク中心のため、電車に毎日乗ることがありません。毎朝犬の散歩もかねて、犬を専用トレーラーに乗せて10kmほど自転車で河川敷まで走行します。つまり、今のメインの移動手段は自転車です。
筆者は10月22日からMilesを始めたのですが、1週間で380マイルが貯まりました。筆者の自転車はeバイクで、自動的に走行ルートと距離がスマホにも記録されます。それによると実際の走行距離は118.48kmで約74マイルでした。土日は1日20~30km程度走るのと、散歩以外でも走るので単純に1日10km×7日にはなりません。これを5倍すると370マイルになるので、歩行などその他の移動を含めてもそれほど誤差はなさそうです。
1,260マイルと表示されていますが、大半はキャンペーンで貰ったポイントです移動した地点を表示できます。あくまで目安のため詳細なルートなどは表示されませんなかなか貯まったのではないかと思ったのですが、同じくMilesを使っている編集長は1週間で600マイルほど貯めていました。編集長はけっこう出社する機会が多く、電車に乗るためマイルが稼げるのです。なんだかんだで、お手軽で長距離、そこそこの倍率(3倍)で、電車利用が最強なのではないかと思いました。
筆者がもし電車で通勤していた場合、往復で約60km程度で約38マイル。これを3倍すると1日で114マイルも貯まってしまいます。電車通勤が断然お得なようです。
ドリンクや割り引きチケットなどに交換可能
特典は、ドリンクなどのほか、割り引きチケットや抽選、寄付など多岐にわたります。また定期的に特典は更新されるようなので、今は交換したいものがなくても、貯めておけばいずれ欲しいものが出てくるかもしれません。
逆に、ポイントだけで何かが貰えるというものは少なく、初回限定の割り引きなどが多いです。
例えば直接商品と交換できる物としては、JR東日本のコンビニ「NewDays」のコーヒーなどは500マイルで貰えます。Amazonギフト券も用意されていますが、100円のギフト券に5,000マイル、1,000円のギフト券は50,000マイル必要になります。膨大なマイルではありますが、例えば筆者が毎日電車通勤していたと想定すると、20日出勤で2,280マイルほど貯まる想定です。2カ月に1回ぐらいは100円のギフト券が貰えるかもしれません。ちりも積もれば山となるです。
そもそも、利用者としては「移動している」以外になにもしていませんので、「貰えたらラッキー」ぐらいの気持ちで利用するのがよさそうです。
割り引きチケットについては、数も豊富です。例えばモバイルバッテリーなどの「Anker」の商品が10%オフになるチケットは250マイルで貰えます。それ以外にも食品やフィットネスなどさまざまなサービスのチケットが用意されていて、いずれも100~250マイル程度と比較的手軽に貰うことができます。
なお、ポイントが一定以上貯まったり、実際に商品を交換したりすると月間ステータスが上がり、ポイントが割り引きされます。筆者も早々にステータスがゴールドになったので、先ほどのコーヒーは450ポイントで交換可能です。100円のAmazonギフト券も4,500ポイントになります。
いつかはAmazonギフト券
Milesは、特別なことをする必要がなく、アプリさえ入れていれば普段の生活をしているだけで勝手にポイントが貯まります。あまりガツガツせず、時々気がついたらポイントが貯まっていて、欲しいものを探してみる、といった使い方がよいかもしれません。毎日電車で通勤をしている、という人には特にお勧めです。いつの間にかAmazonギフト券が貰えるぐらい貯まるかもしれません。気長に楽しみましょう。
ちなみに、特典については数量限定のものもあり、そういう意味でも、今すぐに欲しいものがない場合は貯めておくのがよさそうです。
清宮信志