マスク着用時にiPhoneのFace IDを使う方法
ライフハッカー[日本版]2021年11月16日掲載の記事より転載
2017年の登場以降、Face IDはほとんどのiPhoneでロック解除の主要な手段となっています。顔だけで認証できるので、ロック解除や日常的な操作がかつてないほどに楽になりました。
しかし、昨今ではマスクが生活の一部になっています。残念なことに、Face IDはマスクをしたまま動作するようには設計されていません。
顔の上半分だけでは、Face IDがデバイスへのアクセスを許可していいのか判断できないことがよくあります。
今回は、マスク着用時にFace IDでiPhoneをロック解除するのに苦労している人のために、いくつかのヒントをご紹介します。
1. Apple Watchを使う
マスクをしたままFace IDでiPhoneをロック解除する最も簡単な方法は、Apple Watchを使うことです。ロックを解除したApple Watchが近くにあれば、iPhoneのロックを自動的に解除することができます。
この機能を利用するには、Apple WatchがiPhoneとペアリングされ、iPhoneがApple IDアカウントにサインインしている必要があります。残念ながら、この方法は、Apple Payや銀行などの金融サービスで使われるようなセキュリティの高いアプリには使えません。
また、当然ながら、Apple Watchを持っていない人には使えないやり方です。
2. もう一つの容姿を設定する
その日の予定によって容姿が変わることがよくあります。たとえば、ソファでくつろいでいるときと、夜の街に繰り出すために化粧をしているときとでは、まったく違う顔になるかもしれません。Face IDでは、マスクを着用したもう一つの容姿を設定することができます。
Face IDでもう一つの容姿を設定するには、[設定]>[Face IDとパスコード]を選択します。次に、パスコードを入力し、[もう一つの容姿を設定]をクリックします。
Face IDは顔の特徴だけでなく、顔の形も利用するので、マスクをあごの下と鼻先にテープで固定します。
最初に顔をスキャンするときに、マスクを半分に折り、顔の片側に固定します。2回目のスキャンでは、折りたたんだフェイスマスクを反対側の顔に移動させます。
「顔の認証が妨げられています」というエラーが出ることがありますが、何度か試しているうちに解消されます。もっとも、Face IDは障害物があっても動作するようには設計されていないため、必ずうまくいくとは限らないことに注意してください。
3. パスコードを入力してスワイプする
Face IDを設定する際にパスコードの設定も求められます。この6桁のパスコードを入力して上方向にスワイプすることで、Face IDを迂回することができます。
毎回6桁の数字を入力するのが面倒だという人は、4桁のパスコードを設定することもできます。ただし、セキュリティのリスクが高まるため、おすすめはできません。
パスコードを変更するには、[設定]>[Face IDとパスコード]>[パスコードの変更]を選択します。
4. iPhone SEのTouch IDを使う
Appleは、iPhone Xの発売以来、フラッグシップモデルではTouch IDの代わりにFace IDを採用してきました。しかし、廉価版の「iPhone SE」ではTouch IDを採用しています。
新しくスマートフォンを買う予定があるなら、iPhone SEを選べば、Touch IDを使うことができます。SE以外にも、古いiPhoneモデルでもTouch ID対応のものがあります。
Face IDとは異なり、指紋だけでiPhoneを開くことができるので、マスクをしていても何の問題もありません。
Face IDってどうなの?
Face IDは、iPhoneの未来のセキュリティとして注目されていますが、現実には、万人にとっての完璧なソリューションではありません。これまでのFace IDにも問題はありましたが、マスクをすることで、さらに困難な問題が加わりました。
ありがたいことに、必要なときに適切に機能するようになるまでFace IDを使わないという選択肢もまだ可能です。また、Apple Watchを使用したり、もう一つの容姿を登録したり、Touch IDを使用したり、昔ながらのパスコードを使用することもできます。
Source: Make Use Of, Apple, Twitter
Original Article: How to Use iPhone Face ID With a Mask: 4 Tips by MakeUseOf