対面×オンラインで学ぶ時間を確保するも… 第6波で感染者急増の教育現場 苦悩は続く【香川】

対面×オンラインで学ぶ時間を確保するも… 第6波で感染者急増の教育現場 苦悩は続く【香川】

教育現場では、子供たちの感染拡大が大きな問題となっています。三豊市の小学校では、タブレット端末を積極的に活用するなどあの手この手のやり方で教育の機会を確保しようとしています。

算数の授業中、先生は、目の前の児童たちに気を配りながら、タブレット端末に向かって呼びかけます。

(授業)「答えどうなった?」「18」「18になった?どの式使った?」

三豊市のこちらの小学校では、濃厚接触者などとして自宅待機となっている児童に向けて対面授業と並行してオンラインでの授業を行っています。

16日までの1週間に香川県内の新規感染者で10代以下が占める割合は30.3%。第5波の真っ只中だった2021年8月中旬の1週間と比べても10ポイント増えていて子供の感染が目立っています。

 対面×オンラインで学ぶ時間を確保するも… 第6波で感染者急増の教育現場 苦悩は続く【香川】

こちらの学校でも、教室に復帰した児童と自宅待機となる児童の入れ替わりが多く、個々の学習進度に差ができてしまうなど、様々な問題が生じています。

(三豊市教委学校教育課 小玉祥平教育センター長)「様々な事情で登校できていない児童生徒がいるので、その子供たちの学びの権利をしっかり保障していく。もちろん学習進度に差ができてしまうこともあるし、学ぶことができていない、学びが止まってしまうことへの不安が子供たちにはある。」

学校では当面、オンライン授業に加えて児童1人1人に配付したタブレット端末を使って自主的に学習を進めてもらうことで、出席停止や学級閉鎖などの不測の事態に備えることにしています。

(三豊市教委学校教育課 小玉祥平教育センター長)「本市は2年ほど前からオンライン授業の取り組みを始め、だんだんとその環境が整っている。今では多くの学校で端末の持ち帰りと家庭でのデジタル学習。デジタル学習を通じてどんな環境からでも学べるようにしていく取り組みを進める。」

第6波の終わりが見通せない中、子供の教育の機会と質をいかに確保していくのか。教育現場の苦悩が続いています。