いまさら聞けないExcelの使い方講座
全角か半角かどちらかに統一したい！全角文字と半角文字が混在した表は見づらいし、美しくない！
Excelは、名簿や住所録を作成する際に、大変便利なツールですよね。でも、引き継ぎなどで多くの人が手を入れてきた資料は、表記の不統一が起こりがちです。次の「会員名簿」の住所の「番地」列は、全角文字と半角文字が混在しています（①）。
次の「会員名簿」の住所の「番地」列は、全角文字と半角文字が混在しています（①） 全角文字と半角文字が混在していると、見づらい上、美しくないですし、文字列を検索したときに、思い通りにヒットしないこともあります。
そこで今回は、Excelで全角文字と半角文字をどちらかに統一する方法を解説します。
全角文字を半角文字に変換する（ASC関数）
次の「会員名簿」の例で考えてみましょう。E列の「番地」欄には、全角文字と半角文字が混じって入力されています（①）。E列に入力された番地を半角に統一しましょう。あらかじめ、変換後のテキストを表示する列を作成しておきます（②）。
E列の「番地」欄には、全角文字と半角文字が混じって入力されています（①）。あらかじめ、変換後のテキストを表示する列を作成しておきます（②） 今回は、ASC（アスキー）関数を使って、E列に入力された全角文字を半角文字に変換します。ASC関数は、文字列の中にある全角文字を半角文字に変換する関数で、書式は次のとおりです。対象の文字列を引数で指定するだけなので、シンプルですね。
ASC（アスキー）関数を使って、E列に入力された全角文字を半角文字に変換します では、実際に数式を入力していきましょう。セル「F4」に「=ASC(E4)」（③）と入力します。引数には、対象の文字列が入力されているセル「E4」を指定します。
セル「F4」に「=ASC(E4)」（③）と入力します
［Enter］キーを押して数式が確定されると、変換された文字列が表示されます（④）。ここでは、変換前のデータ（セルE4の内容）はすべて半角なので、変換後の結果は変わりません。
［Enter］キーを押して数式が確定されると、変換された文字列が表示されます（④） オートフィルを使って、セル「F4」に入力した数式をF列の他のセルにコピーします。セル「F4」の右下にマウスを乗せるとマウスポインターの形が変わるので、セル「F13」までドラッグ（⑤）します。
セル「F4」の右下にマウスを乗せるとマウスポインターの形が変わるので、セル「F13」までドラッグ（⑤）します 半角文字に変換された文字列がF列に表示されました（⑥）。「番地」が半角文字で統一されましたね。
半角文字に変換された文字列がF列に表示されました（⑥）半角文字を全角文字に変換する（JIS関数）
前項では、文字列の中にある全角文字を半角文字に変換しましたが、ここでは、文字列の中にある半角文字を全角文字に変換してみましょう。全角に変換するには、JIS（ジス）関数を使用します。使い方は、ASC関数と同様で、対象の文字列を指定します。
全角に変換するには、JIS（ジス）関数を使用します ASC関数と同様に数式を作成すると、半角と全角の混じった文字列を全角文字に統一できます。
ASC関数と同様に数式を作成すると、半角と全角の混じった文字列を全角文字に統一できます関数を使えば、全角・半角の混在した文字列を統一できる
今回は、Excelで全角文字と半角文字をどちらかに統一する方法を解説しました。
普段から複数のメンバーが管理しているような資料や、引き継ぎなどを経てたくさんの人が手を入れた資料は、きちんとルールが決められていないと表記の不統一が起こりがちです。今回の方法を使えば、全角と半角の混在した文字列でもサクっと統一できますよ。ぜひ覚えていてくださいね。
